第14回
身を飾る、身を隠すはごまかし

若く見えるメイクテクニックにファッションや宝石。
若さや美しさを追い求めて、
わが身を飾る、隠すということに女性は熱心です。

たしかにシンプルな装いは、
普段から自分を手入れしていなければ似合わない。
たとえばＴシャツにジーパンのようなスタイルは、
体がぜい肉だらけでは美しく見えません。

でも自分の体を手入れし、シンプルにしていない人が、
「オバサンになりたくない！」と叫んで、
どれほどお金をかけて身を飾っても、
”オバサン”を脱することはできません。

シンプルとは、何もしないことではなく、
無駄なものを省いてスッキリさせていくことです。
ナチュラルでシンプルであるためには、
自分を管理することが何よりも大切です。

食べること、食べものに気をつけ、睡眠をとり、運動もする。
当たり前のように言われていることを心がけて生活するだけでも、
体はシンプルになっていきます。
ダイエットなどするまでもなく、美しい体でいられます。

太り過ぎてぜい肉がいっぱいというのは、
健康にも美容にもよくないけれど、
私は必ずしも、体の美しさは細さと関係ないと思っています。
どんなにスレンダーであっても、
ただ痩せているだけの体は美しくない。
反対に太っていたって、管理ができていれば美しいのです。

美しさとは、隠す、飾るのではなく、余分な物を摂取しない。
食も取り過ぎ、人間本来は過剰に食べなくて良いのです。
自分の生活をふり返ってみてはいかがでしょう。

身を飾る事より、
体をシンプルに変えていくほうがお金もかかりません。
そこに少し時間を割くだけでいい。
自分の意識次第で簡単に美しくなれるのです。
やらない怠慢を年のせいにしてはいけない、
忙しい、お金がないと言い訳にしてはいけない。

管理ができていれば過剰な装飾は必要なくなります。
私はスポーツジムに通うことも
早朝歩くこともしていませんが、
生活の中すべてに過剰なものをやめているだけです。
体を管理して、年を重ね、そして身を飾る。
これができたら最高です。

そのためにも、年を重ねてからも美しくいられる準備は
していただきたいと思うのです。