時代の美意識

第15回
おんなの本能は魑魅魍魎

女はなぜ美しくなりたいのでしょうか。
何のために、何を求めて美しくなりたいのか。

皆さんは、どう思われますか?

私も突き詰めて考えてみたことがありますが、
強いて言うなら「女の本能」としか言いようがない。
女は華、は神代の時代から続くもの。
恋愛も、女の哀しみも自立も今と変らない。
この世に男と女がある限り、結果女は華であることを求められる、
女は美しくあることが条件なのです。

昔は男のために美しくなりたい人が多かったけれど、
今は自分のために美しくありたい人が多い。
美しくなるためならお金を惜しまないのが女。
ヘアスタイル、ネイル、メイク、
ファッション、ダイエット、整形と、
頭の先から手足の爪に至るまで、
美しくなるためならいくらでもお金をつぎ込むことができます。
でも、どこまでいっても満足はありません。

「もっと足のサイズが小さかったらいいのに」
「もっと爪の形がかっこよかったらいいのに」
「もうちょっとアゴのエラがなかったらいいのに」
と、その欲求は留まることをしらない。
「もっと、もっと」を求めて、
美しくなりたい欲求は天文学的に膨れ上がり、
魑魅魍魎と化してしまいます。

92年制作の映画に『永遠に美しく』という作品がありました。
幼馴染であり恋敵だった
メリル・ストリープとゴールディ・ホーンが、
体を蝋人形のように変えることで
永遠の若さと美しさが得られるという秘薬を飲みます。

その結果、年月が経ってボロボロと崩れてくる体を修理しながら、
永遠に生き続けなければならなくなる。

若く美しくありたいと願う
女の執念のすさまじさを描いたブラックコメディですが、
女の本能はまさに魑魅魍魎。
欲張りで、わがままなのです。

この魑魅魍魎のごとき飽くなき本能にどう応えていくかが、
私の生きる源をつくっています。
「来るなら来い!絶対みんなをきれいにする!」
という気持ちが、無尽蔵のパワーを発揮する原点となっています。
女性は美しくなると素直になります。
不思議ですね。
現実を認めて、努力することが
永遠の美しさを年齢と共に継続出来るのです。


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2009年6月30日(火)

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