時代の美意識

第19回
女の傲慢と素朴さ、男の傲慢と純粋さ

どのような人生を歩もうと、悲しいことに人は生きてくる中で、
どこかに傲慢さを身につけてしまいます。
謙虚であること、シンプルであることは、
人生の階段を数多く踏んでいくほど忘れ去られていきます。

それは男も女もありません。

女という性は、好きな人と一緒になり、子どもを産む、
このことを幸せに感じることができます。
反発や反論はたくさんあると思いますが、
家庭を守り、子どもを産んで育てるのは、
本来の性としての女の分担です。
求める幸せも役割も素朴です。

男という性は基本的に純粋です。
仕事にも女性に対しても、
何にせよ夢を追いかけることに幸せを感じる性。
これも反発や反論を呼ぶと思いますが、
純白のリボンやお下げ髪には基本的に弱いのが男性。
永遠の少女に憧れながら、
仕事で夢を追い求めるような純粋さをもち、
生きているのが男だと思います。

素朴な幸せを欲する女性と、純粋に夢を追いかけたがる男性。
リアリストの女性とロマンティストの男性は平行で
交わることがありません。
そこを理解していないと、
そもそも男女の関係はうまくつくれないと思います。

男は女を保護したいし、女性には守られる権利がある。
男は守りたい、女は守られたい。
どんなに世の中が進歩しても、
男と女の関係は変わらないと思います。
もちろん時代と共に薄れ変遷していきますが、
こうした根本的な部分は変わらないと思うのです。

ところが、女は素朴、男は純粋と、本来はシンプルなものが、
傲慢を身につけていくことでどんどん複雑になっていってしまう。

ついこの間まで子どもだったような若い女の子が、
「結婚するなら年収5000万円の人じゃなきゃ嫌」と言ってみたり、
家庭の主婦が
「お金さえいれてくれれば亭主なんていなくていい」
と言ってみたり。
男性は家庭を守るために仕事をし、
家族を養うのが基本だと思うのだけれど、
男は男で「生活費さえ渡しておけば浮気したって文句言わないだろ」
と開き直る・・・。

男も女も勝手ばかり。
どこでどうしてこんなふうになってしまうのかと思うにつけ、
素朴さと純粋さ、このシンプルな基本に立ち返れば、
男と女の関係は
もっと素敵になっていくのではないかと感じるのです。


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2009年7月14日(火)

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