時代の美意識

第30回
季節の移り変わりを楽しむ

東京の街路樹で一番早く芽をつけるのは何かご存知でしょうか?

じつは柳。

他の木々がまだ冬の眠りについている中で、
真っ先に芽吹くのが柳の木です。
柳の新芽は黄緑をしていてとてもきれい。
見ると「ああ、春が来た」と感じます。

季節の変わり目を実感できる日本は、本当に素敵な国だと思います。

私は日の出と日の入りをチェックしているのですが、
日の出の時間が変わってくると
「季節が移ってきたな」と実感します。

梅雨も大好き。
今はしとしとと降る雨が減り、
五月雨、霧雨、小糠雨とか言う雨の表現が少なくなってきましたが、
それでもこの時期が好きです。
窓を開けて雨の音を聴きながら、
毎年、日本特有の季節を楽しんでいます。

雨の日は気分が落ち込むという人も少なくありませんが、
私は心が潤います。
オフの日に雨だったりすると、のんびりと本を読んで、
うつらうつらと昼寝をして…。
晴耕雨読そのままに過ごします。

アトリエのマンションの空中庭園も、
さまざまな樹木が季節の変わり目を教えてくれます。
そういえば今年の春は、なぜか理由はわからないけれど、
庭の木の新芽がとても元気でした。
びっくりするほどの勢いで新芽が吹いて大賑わい。

盆栽の白梅には、なんと小さな梅の実がなっていました。
たった1個だけでしたが、かわいらしい小梅がポツン。
しだれ梅のほうも、
毎年1〜2個の実をつけたりつけなかったりなのですが、
今年は8個も実っていてびっくり。
桃もブルーベリーも豊作でした。

現在のアトリエに移ってきて、
庭の木々たちは毎年、季節ごとに違う姿を見せてくれます。
毎朝、日課としている水遣りをしながら、
都会にいて自然とともにある暮らしができる贅沢に感謝しつつ、
季節の移り変わりを楽しむ心は失わないでいようと思うのです。


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2009年8月20日(木)

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