時代の美意識

第33回
時にはこんな“心のご馳走日”を

最近ポプリに凝っています。
きっかけは誕生日にたくさんの薔薇の花をいただいたこと。
160本はあったでしょうか。
枯らしてしまうのがかわいそうで、
「このきれいな色を残してあげたい」と思ったのが
ポプリ作りに挑戦する気になった理由です。

もちろん作り方なんてまったくわかりません。
それでも見様見真似で、
少し枯れてきたなというところで
160本分の薔薇の花びらを丁寧にほぐし、
南側に面した窓の下に新聞を敷いて花びらを並べて置きました。

できあがるまで3週間かかりましたが、結果は大成功。
赤い花びらは赤、ピンクの花びらはピンクと、
そのままの色を残した素敵なポプリができました。

それを大きな透明ガラスの花瓶とガラスの鉢に入れて
部屋に飾っています。

薔薇での成功に味をしめ、
次は牡丹の花でもポプリを作ってみました。
アトリエの空中庭園に
今年は11輪の大きな牡丹の花が咲いたのですが、
あまりにきれいで見事だったので、
「やってみようかな」と思い立ってしまったのです。
果たして牡丹でできるのか心配でしたが、こちらも大成功!
少しローズがかった美しいピンク色のポプリになりました。

仕事に追われ、心の余裕が少しなくなりかけたとき、
大きなガラスの花瓶いっぱいの美しい花びらを眺めると、
なんだか気持ちがホッとしてきます。
時々香水をかけると、傍を通るたびにフワァと香りが漂い、
「あ〜、生きているなあ」という気持ちになります。

ポプリを作って、その美しい色や香りを楽しむ。
ささやかですが、仕事とは関係のない、
こうした時間をもつことって大切だと思います。
時に心にご馳走を与えてあげる日を作ることが、
仕事への意欲をまた生んでくれるのです。


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2009年9月1日(火)

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