時代の美意識

第43回
子どもは自立させるべし

親子の関係が変わってきたなと感じます。
一言で言うと、親離れできていない子と
子離れできていない親が大変増えたように感じるのです。
どちらが問題かといえば、子離れできない親のほうでしょう。
親が子どもを手放さなければ、
子どもはいつまで経っても自立できません。
自立できない大人を作ってしまうという点で、
子離れできない親は時代遅れで
子供に対して責任を取れないと思います。

ある人から、このような話を聞きました。
会社でパート事務の女性を募集したのだけれど、
「この人なら」と思った人と勤務時間で条件が合わない。
その女性は14時には会社を出たいというのです。
理由は、小学6年生の子どもが学校から帰ってきたとき、
母親が家にいてあげないのは可愛そうだから…というもの。
その話を聞いて、うーんと思ってしまいました。
帰ってくる子どもを
「お帰り!」と笑顔で迎えてあげたい気持ちはわかる。
でも、それなら外に出て働くのは少し考え直したほうがいい。
もしくは会社の事務のパートではなく、
もっと時間の融通のきく仕事を選べばよいではないか。

たしかに子どもが小さいうちは、
親が傍にいて見守ってあげることが必要。
でも、その女性のお子さんはもう小学6年生、12歳ですから、
思春期に入る年頃です。
やがては親の干渉を疎ましく思うようになるでしょう。
それは子どもの自立の始まりです。
親が自立していると子どもも自立出来ます。

私も子どもが2人いますが、
生まれたときからずっと
「ひとりの人格をこの世に誕生させたのだ」と思ってきました。
この子たちが社会に出たとき、
自分の足でひとりで立って歩けるような人間に
育てなければいけないと思ってきました。
親は自分のした苦労を子どもにさせたくないと思い
だからいつまでも子どもが苦労しないようにと
親が手出しするのは大間違いだと思う。
苦労させたくなかったら、
ひとりで生きていけるように育てなければならない。

自立できなかった人は、
大人になってから他人や薬物など何かに依存します。
依存しなければ生きていけない人生のほうが、
よほど苦しいと思うのです。
ひとりで生きていける事の大切さを知り、
自分で考え、自分の足で立ち生き方を学ぶ社会人として
生きてほしいと思うのです。


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2009年10月6日(火)

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