時代の美意識

第47回
しつけができない親、増殖中?

新幹線のグリーン車に乗ったときのことです。
一組の家族と乗り合わせました。
ご両親はおそらく30代でしょう。
小学校低学年と未就学の子らしい3人のお子さん連れでした。
その年齢の子どもたちに
「大人しく席に座っていなさい」というほうが
むずかしいことはわかります。
そのお子さんたちは奇声に近い大声を出して騒ぎ、
はしゃぐのに飽きると車内の狭い通路を2人でかけっこ。

問題は、親御さんたちです。
騒ぐ子どもを注意も叱りもせず、ほったらかし。
びっくりしたのは、そんなわが子を見て
「元気でかわいいわよねえ」と夫婦でニコニコしていたことです。

「周りの人に迷惑だから静かにしなさい」
ときちんと親が注意をしているのであれば、
「子どもだから仕方がない」とこちらも少し譲歩できます。
それもないとなれば、
「なぜ、こちらが我慢しなければならないのか」
との思いしか募りません。
他の乗客たちも
親子連れの傍を通る際に睨むようにしていたことから、
大半の方が我慢も限界だったのでしょう。

その親御さんにしてみれば、
「自分たちはプラス料金を払って
グリーン車に乗っているのだから」、
「子どもが騒ぐのは当たり前なんだから」
と思っていたのかもしれません。
でもプラス料金の支払いはみんな同じ。
なかには移動時間を使って
静かな環境で仕事をしようと考えている人、
私のように仮眠や休憩にあてようなど、
何かの理由があって
わざわざこの車両を選んだという人もいると思います。
ちなみに私は「う・る・さ・い」と言い、
降りる10分前が横浜でした。
子どもをだいて車両と車両の間に行きましたが
しっかりと子供の声は聞こえていました。


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2009年10月20日(火)

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