中国古陶磁器 そのロマンを求めて-天青庵

単なる美術品ではございません

第8回
中国古陶磁器 一体なんぼ?

前回、中国古陶磁器が信じられないような高価格で取引され、
中国本土へ里帰りしている現象について述べましたが、
一体どのくらいの値段が付くのでしょう。
もちろん一概に言う事はできませんが、
サザビーズやクリスティーズなどの
世界的オークションにおいては、
最低でも数十万、
多い価格帯は数百万、
希少な物は数千万〜数億円、
稀に十億円以上の値がつくものもあります。

今までは、そういう高額の品は
殆ど香港の大金持ちか
欧米の熱心なコレクターの手に渡っていた訳ですが、
最近では中国本土の金持ちに
香港や欧米のコレクターが買い負けするようになったと聞きます。

それも、一つの時代の流れでしょう。
では、現在どんな古陶磁器が
高額で取引きされるかについて説明いたしましょう。

中国の古い陶磁器だからと言って、
どんな物でも高い訳ではございません。
唐時代、宋時代、元代、明代、清代と言っても、
大量の輸出品そして生活雑器のような
下手な物も焼かれてきた訳ですから、
そういう物にはお金持ちの触手は動きません。

あくまでも、高い芸術性を持った
希少品のみがどんどん高値で取引きされるのです。
その点でも株と似てますよね。

では、次回はどんな古陶磁器が高額で取引されるのか?
具体的に順をあげて説明いたします。

写真は明時代万暦帝時代の銘款。
特にこの「大明万暦年製」と書かれた色絵の焼き物は
「万暦赤絵」と呼ばれ日本人の間で特に人気があり、
価格も目が飛び出るほど高価なモノです。
 
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2007年10月31日(水)

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