中国古陶磁器 そのロマンを求めて-天青庵

単なる美術品ではございません

第10回
ニセモノとの戦い

中国の古陶磁器は大変高価な価格で取引されます。
それ故に、避けて通れないのがニセモノとの戦いです。
ハッキリ言ってニセモノと本物を判別する作業、
これが非常に難しい・・・

中国の事情に詳しい方なら、
理解していただけると思いますが、
まずニセモノを売る事に
良心の呵責を感じる中国商人は殆どいません。
殆ど本物を売る店でも、
ニセモノが少し混じっていたり、
ニセモノばかり売るブローカーが
たまに本物を扱ったりするから余計にややこしくなります。

何故こういう事が起こるかと言えば、
真贋の判断が非常につきにくい品物が多いからです。
売る人ですら、
これが本物かニセモノか確信を持てない場合がよくあります。
プロの骨董屋の目利き同士でも
意見が対立する事などよくあります。
田中康夫氏の著書ではありませんが、
それだけ「限りなく本物に近いコピー」が多数存在するのです。

まあ、そういう高等なニセモノの話は最後にとっておきましょう。
まずは分かりやすいニセモノの話。

例えば北京に行って普通に琉璃廠などで買い物している限りでは、
まず「限りなく本物に近いコピー」にすら出会えません。
殆どが単なるお土産品を汚した程度の品物です。
とにかく、中国にはそういう子供騙し程度の
レベルの低いニセモノが氾濫している訳です。

次週からは最低級から最高級まで
中国古陶磁器のニセモノを
どのように識別していくか実践的にお話いたしましょう。

 
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2007年11月5日(月)

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