第11回
中国ニセモノの世界 どんだけ〜
現在の中国において、
有名な骨董街などに並べられている商品の殆どはニセモノです。
昭和初期風の日本のポスターから、
毛沢東の文化革命グッズまで97%以上がニセモノです。
ニセモノというより、
懐古品と呼んだ方が良いかも知れません。
まあ、そういうものは安いですから、
別にそれを言い値で買っても大きな損はしません。
しかし、陶磁器や書画などは非常に高価なものもありますから、
騙されたでは済まない場合も出てくるでしょう。
TVの鑑定番組において、
最近の中国で買ってきたものを鑑定して貰い、
両手を大きく上に上げた人を見たことがないのは
私だけではないでしょう。
では、具体的に市場に氾濫するニセモノをそのレベルによって、
グループ分けをしたいと思います。
グループ1 おみやげ品
現在普通に景徳鎮などで作られ、
街で安価で売られているおみやげ用陶磁器を
墨や泥で汚しただけのものです。
グループ2 作為的低級コピー
一応、何時代の何窯というターゲットを想定して
専門的にニセモノとして作られた作品。
大体金に目が眩んだ陶工崩れを雇って
小さな窯などで値崩れを起こさない程度の量を焼いています。
ここまでのレベルのニセモノは少しコツさえ掴めば、
誰にでも判別できる領域のモノです。
しかし、鑑定番組に持ち込まれる品の多くが
ここまでのグループに属するのも事実です。
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