中国古陶磁器 そのロマンを求めて-天青庵

単なる美術品ではございません

第38回
小休止

今回は、私の正月休みという事で、
適当な話を書かせて貰います。
私は以前中国に住んでいた事があるのですが、
その時の話を少し・・

今、中国は空前の不動産ブームですが、
私が中国によく行き出した
1990年頃から実際に住んでいた1995年頃は、
まだまだ一般庶民が
自分のお金で不動産を買うという事は稀でした。

皆、国や国有企業から部屋を与えられていた訳です。

そんな中、
1995年頃は外国企業の中国進出ブームで
外国人が住めるようなマンションは需要が多く、
その賃貸料などはべらぼうに高いものでした。
北京中心部の2LDKのマンションは
月50万円も60万円もしていたものです。

そういう状況なので、
私は自分でマンションを買う事にしました。
取りあえず、北京と上海に一戸づつ。
両方とも価格は内装代を入れて35万元ぐらいでした。

現在でも、中国の不動産購入に関しては
多くのトラブルが起こるのですから、
当時は言わずもがなです。

北京と上海、それぞれ108個づつトラブルはありましたが、
何と言ってもその代表は北京のマンションは「ガスが来ない」
上海は「同じ部屋を三人が買っていた」事でしょう。

北京のマンションは一応高級マンションとされ、
香港人なども買うようなマンションでした。
契約ではガスはマンション完成と同時に通るという話でした。
ところが実際はマンション完成後に
ガスが通るどころか1年が過ぎてもガスはやってきませんでした。

でもこのおかげで、
風呂に給湯システムがなくても人間生きていける事を知りました。

上海のマンションはもっと悲惨で、
なんとマンションの販売下請け会社の悪徳女社長は
私の買った部屋を13階から6階、
6階から9階9階から10階へと
何度も別の部屋に交換させた挙句
(多分、もっと有力者が私の部屋の場所の方が良いと要求した為)
最終的には、
別々の三人に同じ部屋を売りつけ、
鍵も三人に渡しているという
信じられない状況を作り出しました。

この問題については半年間、
揉めに揉めたのですが、
最終的には当時の上海市長と関係があった当方が一番有利となり、
他の二人を蹴散らし、
悪徳女社長からは
10階の一番良い部屋を取り戻す事に成功しました。

あとの二人がどうなったかは知る由もありません。

10年前の中国ではこんな事が当たり前でした。

 
←前回記事へ

2008年1月7日(月)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ