中国古陶磁器 そのロマンを求めて-天青庵

単なる美術品ではございません

第62回
ハイハイ天さん、天さんデス

今回のハイ天は、
非常に鑑定の困難な品二点を一刀両断に鑑定します。

○鑑定依頼 1

<依頼人名> 河村マグロさん
<職業> 寿司職人
<趣味> 嫁さん孝行

<依頼文>

うちの壁から、
何やら変な丸い生き物のようなものが生えてきました。
価値のあるものでしょうか?

 

タイマイ(べっ甲)の剥製

 

○鑑定結果

ヤフーオークション検索に「タイマイ・亀」と入れて見て下さい。
同様の生物が3200円で落札されております。

その生物は別名「べっ甲」と呼ばれ、
工芸品やメガネの縁などに利用されています。
一昔前はそういう生物を応接間に飾り
自分の経済力をひけらかせたものですが、
今それを壁にかけておいても、
来客から単なる亀好きと思われるだけです。

○結論 

いろいろなものが生えてくる貴方の家の壁は素晴らしいです。


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○鑑定依頼 2

<依頼人名> matさん
<職業>  金融関係

<依頼文>

日本のバーゲンで、
他のボロ家具と共に並べられていた中で
一番ボロく安かったので衝動買い。
こんなにボロくていいのかと半分後悔しつつ
セブンスター気分で購入10数万円。

ヨーロッパから中国に
投資資金が流れてくれる願掛けとして購入しました。
これを持っていたら持ち株はあがるでしょうか?

 

ボロボロのイギリス家具

 

○鑑定結果

しかし、ボロいですね〜。
私もアンティーク家具は好きですが、
ここまでボロい家具は見た事がございません。
青山の骨董屋さんで十数万円で買われたという事ですが、
価格的には、本体が5万円、ボロ料金が5万円、
ボロ課税が5万円といったところでしょう。

それよりも、後からこちらを覗いている
可愛いひつじのぬいぐるみは

1950年代にテディーベアで名をはせた
イギリスのDIXI&TOTS社製造の幻の「メリーさんの羊」です。
この羊さんの方がボロ家具よりも高価なものですので
大切にして下さい。

○結論 

依頼は『これを持っていたら持ち株は騰がるか?』
という事ですが、
本棚に「中国株四半期速報」を忍ばせている所から見れば、
中国株で儲けようと躍起になっているあなたの姿が想像できます。
そういう必死な人の株は騰がりません。

 
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2008年3月3日(月)

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