中国古陶磁器 そのロマンを求めて-天青庵

単なる美術品ではございません

第112回
中国料理

今回も「中国陶磁器に盛って映える料理」略して
中国料理のコーナーです。

前回に紹介した謎の食べ物「腸粉」についての続編です。
もちろん「腸粉」と言っても
腸を乾燥させて粉にしたものではありません。

「腸粉」を簡単に言えば、
巻いた姿が腸の形に似た中国風米の粉のクレープです。
「腸粉」の作り方は簡単です。
米の粉をゆるく水で伸ばして、
それを布を引いたパッドにあけて蒸し器で蒸します。

すると透明感がありトロトロの白い膜が出来上がります。
それにお好みの具を巻き、
カットして醤油ベースのタレを付けて食べるのが「腸粉料理」です。
具はチャーシューや海老や魚など何でも良いのですが、
「腸粉」の美味しさはその皮のトロトロ感にあります。
こういう食感は日本にはありません。

とにかく熱々でトロトロで美味いんです。
しかし、そんなに美味しい「腸粉」ですが、
美味しく食べる為のルールがあります。

まず適度に酔っ払っている事。
そして、最初に小碗のワンタン麺を半分ほど食べ、
酔いを若干醒ました後に、
出来たての熱々トロトロをいただく事です。

とにかく、香港の夜は「腸粉」と共に更けていきます。

では、そんな「腸粉」を自分で作って失敗してみましょう。
使用するのは「上新粉」です。
上新粉はコンビニと魚屋以外なら
だいたいどこにでも売っています。

上新粉に大量の水を加え、
少し片栗粉を加えます。
浅いバッドに布を引き(蒸し上がった後に剥がし易くする為)
上新粉液を流し入れ10分程蒸します。

出来たものは相当熱々でトロトロですので、
まずは「うわっ、予想以上にトロトロだ!」
と言って下さい。

そして、海老と黄ニラを軽く炒めたものや、
近所の中華街で買ってきたチャーシューなどを巻いて下さい。

そして、問題はタレです。
これだけは守って欲しいのですが、
日本の醤油ではなく必ず
「中国醤油」を使って下さい。

「中国醤油」は塩分が少なく濃厚で甘みがあります。
蒸し魚料理などのタレとしても便利ですので、
一家に一本用意しておいて下さい。

「中国醤油」はコンビニにも置いてありますので
簡単に手に入るでしょう(ただし中国のコンビニですが)

私のタレの作り方は熱した油の入ったフライパンに
生姜のかけらを入れ「中国醤油」をジュッと入れて、
あとは適当に味を調整する方法です。

是非、皆様も「腸粉」作りにチャレンジしてみて下さい。

※8月には手作り腸粉コンテストの開催を予定していますので、
腸粉作りに成功された方は成功談と写真を送って下さいね。

これが「腸粉」
大袈裟に書きましたが、香港では単なるおやつです。
 
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2008年6月27日(金)

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