第120回
ハイハイ天さん、天さんデス
○今回の依頼者
[ペンネーム] ミセス・ケイ
[年齢] 肌年齢28才
[職業] カリスマ主婦
[趣味] アンティーク収集
[特技] 秘密
○依頼文
私は客室乗務員の仕事をしている関係で
よくヨーロッパを訪れます。
趣味で西洋アンティークを集めていますが、
依頼の品は
ドイツの小さな中古雑貨屋さんのような所で見つけました。
中国風の図柄が珍しいので喜んで買いました。
価格は確か日本円に直すと2万円ぐらいだったと思います。
マイセンのマークが入っていますが、
古いものでしょうか?
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確かにドイツマイセン窯のお皿だが、
何となく文様は東洋風・・ |
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裏には、有名なマイセン窯の窯印 |
○鑑定結果
先日のコラムにおいて
「ドイツのマイセン窯も元々は景徳鎮のコピーから始まった」
という話をしたばかりでしたので、
正にタイムリーな依頼です。
私はマイセンやウェッジウッドなどの欧州陶磁器も大好きですが、
鑑定できるまでの知識や経験がございません。
たまたま、私の行きつけの駄菓子屋の二階に
西洋アンティークのお店がありますので、
そこの主人に話を伺いました。
それによりますと、このお皿は
17世紀や18世紀のアンティークマイセンではなく、
20世紀に入ってから発売されたマイセン窯のものだそうです。
多分「シノワズリーシリーズ」などの連作として
焼かれたものでしょう。
買値の2万円も非常に安い買い物をされたとの事です。
(4〜5万円の価値があるそうです)
私もこの中国風絵柄のマイセンのお皿が大変気に入りました。
○結論
前回のハイ天の依頼者ピカイアさんは
「鑑定料としてそのガラスの器を下さい」と言ったら、
早速送って下さいました(実話です)。
まず「他人に与える事」人生の幸せはそこから始まります。
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