中国古陶磁器 そのロマンを求めて-天青庵

単なる美術品ではございません

第124回
ハイハイ天さん、天さんデス

○今回の依頼者

[名前]  正木
[年齢]  51歳
[職業]  駐中国外交官
[趣味]  骨董 中国株

○依頼文

中国株の方ではいつもお世話になっております。
私は北京に住んでもう5年になります。
休日には、骨董屋さんや博物館などを回ったりしています。

依頼の品は以前亮馬河の骨董市で買ったものです。
骨董屋の主人は
「このガラス瓶は100年ぐらい前の韓国の物で油入れだ」
と言い張っていましたが、
麒麟の模様と読めない字だけを見て
適当に言っているのが見え見えでした。
私には「キリンビール」の文字がはっきり読めていましたが、
敢えてそれを口にしませんでした。
鑑定願います。

古いガラス瓶
店主は韓国製だと言うが・・・

どこから見ても「キリンビール」の文字が・・・

 

○鑑定結果

この鑑定は簡単でした。
まず、キリンビールのHPでこの瓶を調べると
1933年に発売された2L入り大瓶とあります。

それと、多分7〜8年前だと思いますが
「なんでも鑑定団」に全く同じ瓶が出品されていたのを
記憶しています。
鑑定結果は「5000円」だったと思います。

日本国は当時からデフレの道を歩みましたが、
現在はインフレへと進んでおります。
よって、瓶の価格も「5000円」のままで良いと思われます。

○結論

中国の骨董市などで、
日本製の掘り出し物を見つける事が稀にあります。
どうせ本物の中国骨董など殆どありませんから、
逆に他国のものを探すのも良いかも知れませんね。

 
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2008年7月25日(金)

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