第139回
ハイハイ天さん、天さんデス
○今回の依頼者
[ペンネーム] 佑ちゃん
[年齢・性別] 30代 男性
○依頼文
こんばんは。
画像の壷は、遠い親戚の家で手に入れました。
その家は元々地元の庄屋を勤めていた家系で
先代の方が物凄く骨董好きだったと聴いています。
家人はむしろ骨董の置き場所に困っているみたいでしたので
引き取りを申し出ると、すぐに了承してくださいました(笑)
(もちろん、あとで贈り物するなどして恩返しはしてます)
だいぶ前からあるそうですので、
購入当時は相当な値段だったでしょう。
取っ手の最頂上部分を含めて高さは約37センチほどです。
また、取っ手の片方の根本に
黄色い接着剤(ぼんど跡?)があり
おそらく過去に共直し補修が施されていたものと思っています。
釉薬が黄色い色で、
黄釉と呼ばれるタイプの作品のようです。
時代は初唐のころだと推測します。
桐箱が付いておりますが、
鑑定家のサインや来歴が書かれていないため、
特に重要な意味は無いと思います。
それでは、宜しくお願い致します。
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依頼品 |
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依頼品取っ手部分 |
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同種の優品 |
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同種の取っ手部分 |
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典型的唐時代の白磁壷 |
○鑑定結果
これは写真だけでは、全て鑑定できない品ですね。
焼き物自体は、確かに唐初の白磁
(黄釉ではなくてこれは白磁です)ですが、
各所に少し矛盾を感じます。
取っ手がボンドで補修されてあるとの事ですが、
他にも大掛かりな補修がなされている可能性があります。
釉薬の一部にもなんとなく違和感があります。
ただし、これは現物を直に見ないと分かりません。
有名な唐三彩も含めこのような唐時代墳墓からの出土品の殆どは
どこかが欠損しています。
特に、以来品のように装飾性の強いものは
更に破損率は高まります。
もし、全ての部分がオリジナルで補修箇所が取っ手部分だけなら、
100万円ぐらいの価格がついても良い品です。
○結論
唐時代以前の古陶磁器の多くは墳墓からの発掘品です。
それら発掘品の多くは、破損して出てきますので、
その修理部分を見極める能力が必要となります。
唐三彩の馬の多くは足が折れて出土しますが、
それが店頭に並べられる時には綺麗に補修されています。
特に補修技術の素晴らしいものは、
なかなか修理部分の見分けがつきませんので、
市場価格より大幅に安い唐三彩などは
どの程度の修理が為されているか気にしましょう。
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