中国古陶磁器 そのロマンを求めて-天青庵

単なる美術品ではございません

第148回
中国古陶磁器のおさらい

ここまで、紀元前5000年以上前に生まれたと
言われる中国陶磁器について時代を追って説明してまいりました。

なんだかんだ言いながら、
清朝の乾隆期までの解説を終えましたので、
ここで一旦おさらいをしたいと思います。

中国古陶磁器の流れをまとめてみました。

1 土器時代

粘土を焼けば硬く締まる事から土器が生まれ、
その後芸術性が生まれた。

2 土器冬の時代 

青銅器の躍進で土器は目立たぬ存在に・・
しかし、その陰に隠れて作陶技術は確実に進歩していった。

3 陶磁器が花開いた時代 唐時代


有名な唐三彩始め、
白磁や青磁など数々の焼き物が本格的に作られた。

4 中国陶磁器の黄金期 宋時代

宋の五大名窯「汝窯・鈞窯・定窯・官窯・哥窯」を
中心にありとあらゆる作品が焼かれた。



5 モンゴル民族の支配 元時代

元の支配によって、
器物の大型化と西アジア製コバルト顔料の使用によって
「青花磁器」が生まれる。
「青花磁器」の登場はその後の中国陶磁器の在り方を一変させた。

6 本格的な景徳鎮官窯の成立 明時代

明時代になると皇帝の命令により、
官窯が設立されそこで陶磁技術は高度な進化を遂げる。

7 中国陶磁器史の集大成 清時代


すべての陶磁器技術は清時代の官窯によって最高地点へ到達した。

8 清時代後期〜現代

中国陶磁器史は清時代乾隆帝期を最後に衰退の一途を辿る。
清朝没落以降、中華民国から現代まで通しても
中国の陶磁器製作に関して技術的進歩は見られない。

 
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2008年9月19日(金)

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