中国古陶磁器 そのロマンを求めて-天青庵

単なる美術品ではございません

第151回
-私の中国体験記-  読者寄稿より・・

期待の新企画、
「私の中国体験記」の記念すべき第一回となります。
早速、手記を寄せて下さった、裸虫様ありがとうございます。


☆寄稿者の自己紹介☆

私、中国深センに駐在している裸虫と申します。
26歳の時、初海外が片道切符の香港駐在で、
現在は深センに駐在中です。

香港&中国駐在8年目に突入し、嫁も中国人ですので
毎日発生する不条理を楽しんでおります。

今回体験談ということで、私が香港駐在当初に
深センでやったレーシックの話を寄稿致しました。

楽しんで読んで頂ければ幸いです。


四十五秒 〜角膜焦がして〜

「えーと、まずクジをひいてください」

いらっしゃいませ≠ニいう襷をかけた子に
言われるがまま、
適当にクジを掴んで渡す。

「おめでとうございます!10%引きです!!」

襷っ子がハシャギ気味にそう言った。

2001年当時の中国レーシック、
片目5000元(日本では20〜30万したはず)、
が4500元(当時レートで55,000円くらい)になった。
ただでさえ安いのに割引されて不安感は倍増した。

目の検査を無事クリアし1週間後に手術。

機械はアメリカ製、目薬は日本製。
見かけは新しい、パッケージは・・・信じるのみだ。
手術前に一緒に部屋にいた青年は
解放軍に入るという理由でここに来ていた。

「おおっ!?見えるぞ!全部見えるぞ!!」

先に手術した青年が叫んだと同時に、
若い看護婦に
手術室に入れと無言で手招きされた。

担当医には英語で話しかけられた。
英語は苦手だから中国語で話してくれといったら、
少し場が緩んだ。
その後の説明は四十五≠ニいう数字しか
聞き取れなかったのだが。

目蓋を強制的に
開けたままにする器具を取り付けられ・・・・

眼球に直接シートみたいなものを乗せられる・・・・

なるべく眼(瞳孔)を動かさないで・・・・

ダダダダダッダダッダダダダダッ・・・

何かが焦げるような臭い・・・・

ダッダダッダダッダダッダダダッ・・・

「OK。終わりました」

四十五≠フ意味を理解し目の検査へ。

感動ではなく若干の痛みで涙が止まらず、
目蓋は開けにくかったが異常なし。

そして用意したサングラスをかけて外へ・・・が、
何かがおかしい。
サングラスをかけているから?・・・・いや見えない、
見えないというよりも視点が合わない。

背筋がゾクッとした。
夏なのに凍るほど寒い。
鳥肌が全身を覆いつくす。
少し震えている自分に気付いた。

サングラス越しに見上げた太陽は、
ただただボンヤリと白かった。

続く・・



01年の中国で大切な眼の手術をよくやりましたね。
度胸があるとか、なんと言うか・・・
しかし、四十五しか聞き取れない中国語以下の英語力が
どの程度のものか知りたいです。

 
←前回記事へ

2008年9月26日(金)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ