単なる美術品ではございません
第159回 今回の「中国名窯探訪」は吉州窯です。 吉州窯は江西省吉安市永和鎮にその窯を置き、 吉州窯はどちらかと言えば、 ですので、吉州窯と言えば それ以外の焼き物にはあまり見るべき点がありません。 吉州窯だけの独特の装飾法には、 そして、奇妙な事にそれは全く同時代の また吉州窯では同じような作風のものでも、 この理由として、私は以下のように推測いたしました。 まず、お茶に使う目的でなされた特別の注文に応じる為に、 それら高価な特注の天目碗が大変人気となった為に、 多分、こんな感じだったのではないでしょうか。 ただ、そういう中でも以前にこのコラムでも紹介した それは現存する数が大変少ない事から言っても、 もう一つ、吉州窯の技法が他の窯に伝承していない理由を 当時、喫茶の流行からお茶に利用する天目碗の競争が激しかった。 新しい作風の天目碗は高価な値が付くので、 南宋時代当時、天目碗で一番名をはせていたのが福建省の建窯で 建窯では、すでに真っ黒なお碗以外に それら他の窯に対抗するかのように吉州窯でも新技術に挑戦し、 勿論、その技法に関しては門外不出他言無用の緘口令が敷かれた。 それは建窯の耀変などの技法などにも言えることで、
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2008年10月15日(水) |
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