第202回
ハイハイ天さん、天さんデス
○今回の依頼者
[ペンネーム] ガウ裕美子
[年齢] 51歳 (筆者推定)
[趣味] 家庭菜園(筆者推定)
[性格] せっかち
[座右の銘] 皿を喰らえば毒までも・・
※何度も申しておりますが、
最近自己紹介文のない依頼が増えております。
お願いですから、もう少し詳しい自己紹介お願いいたします。
推定するのに疲れました。
○依頼文
わたくし、ガウ裕美子と申します。
オーストラリア人の親友が、
中国の大清光緒年(時代)の壺を持っているのですが、
これがおよそどれくらいの値段の価値のあるものかを知りたい
との事で教えて頂けませんでしょうか?
その友人は彼女の友達から頂いたとの事で、
その友人が海外旅行によく出かけており、
旅先で購入したらしいですが、
どこで、また、その壺の証明書はないらしいです。
作品名は未定、高さおよそ、1m程。
5つの写真を添付ファイルしますので、およそで結構ですので、
どれくらいの価値の値段かを教えて頂ければ幸いです。
○鑑定結果
結果から申しますと、
これは骨董と呼べる程古い焼き物ではございません。
確かに、器物の底面に
「大清光緒年製」の銘款が書かれていますが、
もちろん清時代の光緒年間の官窯で焼かれたものではありません。
ただし、依頼の品は、
清時代光緒年間の官窯作品を模した偽物というよりも
少し昔(数年前〜数十年前)とかに焼かれた
普通の工芸品の焼き物です。
普通に花瓶とかに使うやつですので、
価格的にはせいぜい1〜3万円ぐらいのものでしょう。
別に人を騙そうという悪意を持って焼かれたものではなく、
単に習慣として器物の底面に
中国の官窯名を入れただけの事でしょう。
普通こういう焼き物は
景徳鎮の工房で焼かれる場合が多いのですが、
土の感じも荒く、絵付けも下手なので、
景徳鎮としてはちょっと異質な感じがします。
裏の銘款もこういう感じのものは中国でもあまり見ないので、
台湾製の可能性が高いと見ました。
○結論
オーストラリア在住の方ですよね?
私もGコーストに少しだけ住んだ事があります。
次回は、オーストラリアで見つけた骨董で勝負してみて下さい。
ビクトリア王朝時代の掘り出し物がたまにあるようです。
|
あまりにも、雑な銘款。
せめて中心を外さないで |
|
綺麗で大型の花瓶だが・・ |
|
絵付けもあまり上手くない・・ |
|