中国古陶磁器 そのロマンを求めて-天青庵

単なる美術品ではございません

第220回
小休止

世界の経済状況はますます悪くなる一方ですが、
必ずどこかで底をつき僅かながらでも
反転していく時が必ずやってきます。

そこで思うのですが、
今回の危機からの脱出そして景気反転の力は
各国ごとに相当異なってくるのではないでしょうか?

以前のようにまでとはいかないとしても
景気の立ち直りが思いの外
早く進む国、そして立ち上がるのに相当長い時間がかかる国、
そして立ち上がる目途すら立たぬ国・・
私達の実社会でもそれは如実に現れています。

この不況の中でも、業績を伸ばしている企業もありますし、
比較的業績の落ち込みが小さい企業もあります、
もちろんすでに倒産してしまった企業も沢山あります。

個人単位でも同じでしょう。
この不況の中、職を失い今日を生きる事が精一杯の人もいますし、
影響を全く受けずに普通に生活している人も沢山います。

個人や企業レベルでもそうですが、不況から早く立ち直れる国、
金融危機の被害を最小限に留められる国になる為には
何が必要でしょうか?

それには「蓄えがある事」
「不況の中でも確固たる収入源がある事」
「国民に不況に打ち勝つ力がある事」「通貨変動に強い事」
「スピーディに変化できる事」の5つが必要だと私は考えます。

これら5つの要素を持っているのは今の所中国しかありません。
09年は大幅な財政赤字になると言っても、
他国と比較すれば随分ましな上、
世界一の外貨準備もあります。
輸出は大きく減速していますが、
絶対的に必要な世界中の生活必需品の多くは
やはり中国で生産されます。

ようやく少し良い生活ができるようになった国民は
まだまだ上を目指しています。

人民元は為替変動から強固に守られていますし、
政府の経済政策も一党独裁の強みで
非常に早いスピードで実行に移されます。

アメリカを中心とする先進国の景気がすぐに戻る事など
あり得ない訳ですから、
国際社会の一員である中国もその影響を受け、
以前のように二桁の爆発的経済成長を続ける事は困難でしょう。

しかしまだ時間はかかるとしても、
中国は今回の不況をバネとして、
何とか輸出主導の経済成長から少しづつ
内需主体の経済成長に移行していけるものと確信しています。

そして、ある意味それはもう始まっているとも言えるのです。
中国の内需に火が付き、
更に付加価値の高い輸出品が作れるようになった時に、
どんな業種、企業が伸び続けていけるのか?

私は今、目先の事は気にせず
結構先の事ばかり考えて中国株を見つめています。

 
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2009年3月6日(金)

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