中国古陶磁器 そのロマンを求めて-天青庵

単なる美術品ではございません

第235回
ハイハイ天さん、天さんデス

ハイ天常連ピカイア様、五度目の登場です。

○依頼文

天青庵さま、こんにちは。

今回ちりれんげを鑑定していただきたいです。
私は、テーブルコーディネートに熱中していたことがあって、
そのころ(10年近く前)に買い求めたものです。

時代は清だとかいわれましたが、
またまた北京の陶磁器市場行きでしょうか。
とても使い易いので実用食器としては満足しています。

写真を撮っているうちに、スープがさめてしまいました。
シュウマイよりスープが好きです。
中国料理でスープの登場お待ちしています。

鑑定よろしくお願いいたします。

依頼品
曲面に描写するのは難しいが、
上手過ぎず、下手過ぎず、
愛らしい絵が描かれている

古陶磁器を使って日々の食卓を愉しめれば
その生活は大変豊かなものとなる

大量生産品にはない、暖かさがある

○鑑定結果

これは、清朝末期とか
民国辺りに作られた雰囲気を持っていますね。

レンゲというキャンバスの狭さを感じさせず
のびのびと描かれた風景画も
『上手過ぎず、下手過ぎず』
自然な感じがして好感が持てます。

こういうものは芸術品ではなく、
あくまでも少し古い時代の食器でしたので、
ピカイアさんのように日常どんどん使ってやる事が
陶磁器孝行をしている事になると思います。

例え、落として割ったとしても
それほど後悔する程の価格ではないと思います。

○結論

日本製の塗り盆と少し時代のありそうな切り子風のソーサー、
そして現代中国製の青白磁八角碗と古い青花磁器製のレンゲ・・・
一杯のスープを出す為に、
食器の取り合わせをあれこれ考える。

素晴らしいです。
特に、食卓の中に骨董品が混じっていると
グッと奥深い趣向となりますよね。

ご依頼に従い、
次回の中国料理コラムはスープ特集にしたいと思います。

 
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2009年4月10日(金)

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