第259回
小休止
今回は、悲しいお知らせをしなければなりません。
思い起こせば2007年の10月、
正にサブプライム問題を発端にした
世界的金融恐慌の始まりと共に
連載をスタートしたこのコラムですが、
初回にお約束した通り
第277回を持ちまして連載に終止符を打ちます。
私がこのコラムを書こうと思ったキッカケは、
正にこれから100年に1度の金融危機を迎えようとする07年後半、
これから先暗いニュースばかりを耳にする時期が続き、
また多くの人は直接の経済的被害を蒙り、
世相は荒れ人々の心も荒廃していく中で、
我々だけでも全く別の視点から中国を見て
悲観的な思考だけに偏る事がないようにと考えたからです。
私自身もこの1年半の間、
このコラムを書かせていただいたおかげで
投資や本業において常に前向きに
そして楽観的に挑んでいく事ができました。
現代社会の経済的波乱など、中国5000年の歴史、
話半分としても2500年の歴史の中にあった数々の波乱、
そしてその波乱の歴史の中を進化し続けてきた
中国陶磁器に比べればとてもちっぽけな出来事なのです。
1000年前に焼かれた宋時代の青磁の輝きが
そういう事を教えてくれました。
大袈裟だと思われる方も多いと思いますが、
特に投資においては真っ暗な時にも、
綺麗なものを見て綺麗と思える余裕や視野の広さ、
そして歴史の流れを感ずる事がとても大切です。
そのような心の余裕がないと、
目に見えている部分の動きだけに翻弄され、
欲に溺れ逆に大きな損失を蒙ってしまう事になってしまいます。
今日の段階では、経済危機は大底を打った雰囲気、
株価的にも右肩上がりになっています。
辛かったこの一年半の株価暗黒時代にも
ようやく夜明けが訪れました。
だから、私のコラムには
もはや存続理由がなくなってしまったという訳です。
だからと言って、永遠におさらばという訳でもありません。
もし今の株価復活景気が「かりそめ」のものであったとして、
再度暗黒時代に突入していく事があれば、
私のコラムも復活するでしょう。
その確率、正にふぃふてぃふぃふてぃ。
平仮名で書くと、ふにゃふにゃな感じですが、
数字で書くと男らしく50vs50!!
結構高い確率でカムバックする予定です。
もし、私がカムバックしなければ、
株価が順調に推移している訳ですので、
そちらの方が喜ばしい事となるでしょう。
今日が259回目で6月5日ですから、
記念すべき最終回の277回は7月17日となります。
あと、残されたコラムは18回、
コラム終了サービスとして
毎回「業界別・中国株私のトップピック銘柄」を
袋とじ付録としてお付けいたします。
今回は通信業界です。
トップピック銘柄はチャイナ●●●●です。
(●の部分を指先で暖めて下さい、字が浮き出ます) |