第260回
☆目利きへの道☆ 仏様編
中国では古来より、陶磁器製の白い仏像は大変人気があり、
その流れを引き継ぎ
今も古陶磁器の仏像は高額で取引されています。
今回は、まず中国古陶磁器として仏像を評価する場合、
どのような点を重視すれば良いかを先に書いておきます。
そのような視点から、下の仏様を見て価格を当てて下さい。
1 仏像は顔が命
2 仏像は指先が命
3 細工はこまかい方がやはり高評価
4 南宋〜元時代の景徳鎮青白磁製の優品が飛びぬけて高価
5 明時代以降の仏像は殆ど福建省の「徳化窯」で焼かれたもの
6 明時代のしっとりしたアイボリーホワイトが人気
7 清時代に入り真っ白でキリっとしたものが焼かれたが
それはそこそこ
8 仏でないものは安い
9 仏像評価の計算式としては、時代+全体の造形+釉色+顔+指先
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A |
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C |
D |
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E |
F |
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G |
H |
正解と見所
A |
明末〜清初時代 |
200万円 |
☆指先と細かい細工はないが、顔と造形と釉色が最高 |
B |
明時代 |
70万円 |
☆指が隠れているし、全体的にも凡庸 |
C |
清時代 |
50万円 |
☆細工は細かいが、顔が悪い |
D |
元時代 |
5500万円 |
☆唯一、元時代の景徳鎮作 至高の逸品 |
E |
清時代 |
60万円 |
☆作品自体は整っているが、仏さんじゃない |
F |
清時代 |
600万円 |
☆清時代の作だが、細工が非常に細かい 指先最高 |
G |
明時代 |
250万円 |
☆指先、衣服の流れ、釉色よし。顔イマイチ |
H |
清時代 |
20万円 |
☆指がミトンの手袋だし二人の子供も適当。仏相も× |
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