中国民俗研究家・上田尾一憲が語る、中国民俗の魅力

第58回
幻の邱家の料理!!

さて!お金儲けの館である
陶朱公館に入り、御参りをしたあとは、
(お賽銭もお忘れなく・・・)
世界中どこを探しても、東京の邱飯店(先生の自宅)と
ここ北京三全公寓内にある陶朱公館でしか
食べる事のできない邱飯店の幻の料理!!
「邱家菜」を楽しみましょう。
まず、陶朱公館のメニューを開いて、最初のページに
先生が直々に紹介されている「邱飯店」の事から説明します。

先生が若い頃、10日に一回くらいの割合で
お客を招待しておりました。メニューを作成するのと
買出しに行くのが先生の仕事で、台所は奥様が受け持ちました。
まだハイレベルの中華料理屋がそんなになかった頃なので、
文人塁客の間ですっかり評判になり、常連の一人になった
文藝春秋社長の池島信平さんが先生の料理に「邱飯店」と名を
つけられたのです。
それ以来、「いつ自分の番になるか」と心待ちにする人も
多く現れて、先生は請われて「週間ポスト」誌に
「邱飯店のメニュー」を
連載し単行本は中央公論社から出版されました。
のちに実業の日本社から出版された
邱永漢ベストシリーズ全50巻の中にも収録されています。

現在ではハイハイQさんでも周一回の更新で
「邱飯店のメニュー」を掲載していますので
そこから「邱家の料理」とは
どういった料理なのか、お分かりになると思います。
先生は自分の家に専用のコックがもてるようになっても、
パーティーはずっと続けましたが、
先生自身、家にいる時間もすくなくなり
中国大陸、香港、台湾と飛び回る時間が多くなったので
北京三全公寓にある「陶朱公館」に
「邱家のメニュー」の一端を伝授して、
皆さんに味わってもらおうということになったのです。
現在の「陶朱公館」では香港の先生の自宅で十数年間にわたり
料理を作っていたコックさんがいますので、
本当の邱家の美味しい料理が食べられます。
次回は「陶朱公館」オススメメニューの紹介です。
ほんと美味しいですよ。


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