山本理さんの「男が語る美容に効く話」

第22回
スーパーおばあさんの知恵袋

前回は金銭の貸し借りで人間関係が破綻した例をあげましたが、
私が言うまでもなく、お金の大切さは
幼いころから身につけておくことが良いと云えるでしょうね。
こういったことは学校の先生が教えてくれることではありません。
お金の取扱説明書を読み聞かせることは
親だけが子供に教えることのできる一つと云えるかもしれません。
そうして、お金のありがたさと怖さの両面を知れば
その子供は人に大きな迷惑をかけずに
何とかやっていけるのではないでしょうか。

私の知人には一寸驚くような人がいました。
その人から電話がかかってきて
呼び出し音が鳴ったかと思えば、すぐに電話が切れるのです。
最初は先方の携帯電話の調子が悪いのかなと思い
こちらがかけ直しましたが、
2度、3度と同じようなことが続いたため、
所謂「ワン切り」だと気づくのに時間はかかりませんでしたが、
一旦電話を切り、相手にかけ直させてまで
お金をケチろうとする彼の行動は、私には理解し難いことでした。

これは極端な例ですが、
お金を節約することとケジメをつけることを
混同している人もいるのですね。
一事が万事その調子なら、人と付き合ううえで
本来なら避けることのできる軋轢が生じるように思います。

思い返してみると、第10回でご紹介したスーパーおばあさんが
金銭トラブルの予防学を私に教えてくれたことがありました。
ご主人は中小企業の経営者だったそうですが、
ゴルフ練習場で仲良くなった友人から借金の申し込みを受けて、
お金を貸すべきか
奥さんであるスーパーおばあさんに相談されたそうです。
それは家庭の財布を預かる財務大臣の一言で却下されましたが、
人を簡単に信用してしまうご主人が亡くなられた後、
1年ほどの間は隠れ借金があるのではないかと
心配で夜も眠れないことがあったそうです。
結局杞憂に終わったものの
もうコリゴリだと思われたのでしょう、
「保証人には絶対になっちゃダメなんだよ」と
私に言い聞かせるようにおっしゃいました。

人生経験豊かな人が教えてくれることですから、
これほど説得力のある言葉はありません。
私は改めて、
お金の表と裏の顔をよく知ることが大切だと感じました。


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