第79回
体重÷身長の二乗?!

第76回で虚血性心疾患の危険因子として
“体重÷身長の二乗の数字が25以上”と書きました。
これはなにかといいますと、
“肥満の判定に使用される体格指数”
のことを言います。なんだか難しそう?!
いえいえそんな事はありませんのでご安心を。

別名BMI。
これはBody Mass Indexの頭文字をとったものです。
こう聞くと耳にされた方も多いでしょう。
1980年以後、肥満を判定する際に
国際間の共通判定物差しとして、使われるようになりました。
日本肥満学会は成人のBMI基準値を18,5〜25とし、
25以上30未満が肥満1度、30以上35未満が2度、
35以上40未満が3度、40以上が4度と判定しています。
下は、18,5以下をやせすぎとしています。

また体型として
上半身肥満を男性型&りんご型、
下半身肥満を女性型&洋ナシ型という言い方を。
また、脂肪の分布については
皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満に分けたりします。

高血圧や糖尿病といった病気を発症しやすいのは
上半身&内臓脂肪型。
けれど
運動を継続することで比較的脂肪がダウンしやすいのは
内臓型の方が上です!

ここでも鍵になってくるのは継続する力。
まさに“継続は力なり”ですが、
ではその部分をどのように提供し、
その人に植え付けていくか・・・。
ここが腕の見せ所でもあるし、一番の難所でもあるのです。


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