伏見緑さんが語る「あなたの知らないドイツ」

第183回
フランクフルトは「第3の中国センター都市」

種類が増える一方のドイツの中国語情報誌の中で、
「ニイハオ欧州」という
ちょっと変わった雑誌があります。
カラー印刷をふんだんに使った、
高級感に配慮した雑誌です。

その誌面の最大の特長は、
中国・ドイツ双方の編集チームで企画が練られ、
見開き左ページに中国語そして、
右ページにドイツ語の2ヶ国語で、
同じ内容の記事が組まれていること。
どちらの言葉にも、丁寧で分りやすい文章を
心がけている様子があります。
右ページで分からない部分は左ページで、
左ページで分からない部分は右ページでと
私のような万年初心者の語学勉強には、大変重宝。
ドイツ人にも中国人にも分かりやすい内容を通じて、
双方向のコミュニケーションを
深めようと努めている様子がうかがえます。

記事内容は、フランクフルト周辺の観光地の案内や、
モーターショウやブックメッセといった
季節のイベント取材など。
アジア人ならこれに興味があるだろう、好きだろうという
欧州の品物の紹介記事も見えます。
価格はちょっとするけれど質はとてもいいですよ、と
欧州人の目線で「これは、いいよ!」と勧めたくなる、
ぬいぐるみ、チョコレートなどを
上手にピックアップ。
お買い物上手な人に向けた情報です。

その雑誌の2007年3期号には、
「フランクフルトは、ハンブルグ、
デュッセルドルフに次ぐ、ドイツ国内で
第3の中国センター都市」という記事がありました。
フランクフルトには、銀行証券会社、流通会社の
関係者が約2,000人、
これに周辺地域を合わせると
合計6,500人の中国人が
このラインマイン地方に住んでいるとのこと。

韓国人や日本人の現在の在住者数(第177回)を
早、追い越しそうな勢いですね。
また、その記事によると、
フランクフルトは、深センと天津との
交易友好都市なのだそうです。


←前回記事へ

2008年1月4日(金)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ