伏見緑さんが語る「あなたの知らないドイツ」

第195回
ロシア料理店に行きました

その後(第168回)すぐに、
ロシア人・イタリア人・日本人の6人ばかりで
フランクフルト郊外のロシア料理店にでかけ、
「皆でロシア料理を楽しんでみよう会」を持ちました。
ほんとうに美味しかったよ!とお伝えします。

皿の縁に野菜を飾り切りして並べたり、
ゆで卵をゼラチンで綺麗に寄せ固めたり、と
まるでアジア料理のように目を楽しませてくれるのは、
とても懐かしく有難い気がしました。
ドイツ料理では、見た目に満腹になる配慮で、
山盛りに盛り付ける場合が多いですから。

この店のおすすめという話で、メインは
味付けラム肉を串に刺してグリルしたものでした。
これを串焼きと呼ぶには言葉が小さすぎます。
日本の焼き鳥のような小さな竹串とも、
欧米人がよく使うバーベキューの金串とも違って、
まるで剣のような長さ40センチほどの大金串でした。
1串が1人前で、欧米人にたっぷりの肉量。

この剣金串の先を下にして、
皿の真ん中を突き刺すように垂直に立てて串を持ち、
フォークを使って、串から肉を押し外し、
それからナイフとフォークで食べる…と教わりました。
数人が卓を囲んで、一斉に串から肉を外そうとすると、
どれほど豪快で大陸的な風景になるかご想像ください。

ロシアにはあまり良いワインが無いので…と、
ウォッカが始終登場していました。
全部で1人あたり約30ユーロ。
皆よく食べてよく飲んで、その上よくしゃべるので
私には、口をもぐもぐさせながら、
矢継ぎ早に変わる話題についていくのが精一杯。
「で、最近の日本人は
ロシアのことをどう見ているのか?」
と急に予期せぬ話題を振られて、
一瞬、頭が「?」となりました。

「ロシア景気の先行きに、
興味があるんじゃないでしょうか?」と
このHPのコラムを読んで学んだことを、
慌てて右から左へ…(助かりました)。
「うん、ロシアには石油があるからねッ!」と
同席していたロシア人がニコッと笑いました。


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2008年2月1日(金)

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