石原新さんが歩む21世紀型日本人ビジネスマンへの道

第53回
ビジネスは天・地・人

天津から日本へ向かう飛行機のなかで機内誌を見ていたら
興味深いコラムを見つけたのでご紹介します。

著者は九州で和菓子屋さんを営んでいるのですが、
ひょんなことから
アメリカにある和菓子工場の
品質管理に悩む日本人を助けているうちに、
直接出向いて指導にあたるまでになり、
最後にはその会社のオーナーである台湾人と
合弁会社を設立するまでになったというのです。

そのときに台湾人オーナーが著者に語ったことばが、
「ビジネスは天・地・人」。
最初の「天」とは、商いはタイミングが肝心、
いよいよ機が熟した時を見計らって
勝負に出ることが重要という意味。
次の「地」とは、「人が集まるところ」、
つまり自分たちの商品やサービスを
買ってくださるお客様がいるところで商売をすること、
立地が非常に大事だということです。
最後に、「人」、
これはつまるところ商いというものは、
どれだけ人と人の間に心を通わすことができるか、ということ。
信用なくして成功なし、ということです。

邱さんが、「もしもしQさんQさんよ」の
第1852回「なぜ成都から1号店をスタートさせたか」の中で、
ショッピング・センターをどこで始めるか
お決めになったいきさつを書かれていますが、
上の条件と照らしてみれば、なるほど、と納得できると思います。

このコラムの著者の場合は、
たまたまめぐり合った海外在住の日本人を
親身になって世話をしているうちに国際展開までできてしまった、
というお話ですが、
大事なのは、まずそのような出会いを探す気持ちあるいは心構え、
次にやってきた偶然の機会に対し
物怖じせず実際に行動を起こしたこと
(最初はメールでやりとりしていたのが
最後はアメリカまで直接行くようになりました)、
最後に、その真摯な姿勢が
助けを求めてきた初対面の日本人や
その台湾人オーナーの心に響いたこと、だと思います。

私も、見習いたいと思います。


←前回記事へ

2005年4月20日(水)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ