中国って、本当のところどうなの?

第99回
中国人曰く、著作権とはなんぞや?

世界的に悪名高き中国のコピー商品ですが、
諸外国からの中国政府に対する圧力に対して、
実際に政府は動いているのでしょうか?

結論から言うと、
「ほとんど真面目に取り合っていない」のが現状です。

おそらく、政府間の交渉の場では、
ポーズとして「努力します」というようなことは
言っているかもしれませんが、
実際のところ、改善する気はさらさら無いようです。

中国の秋葉原、中関村です
ここでも簡単に海賊版のソフトウェアが手に入ります。

真面目に当局が取り締まる気があるのなら、
誰もが気軽にアクセスできるような場所で、
おおっぴらに海賊版が売られているわけがありません。

街の海賊版DVD、CDを地下鉄駅で売る人々です。

こうした人々やお店が
街の随所で普通に営業している辺り、
著作権ガードに厳しい先進国から来た人々には、
驚くべき光景です。

そもそも、著作権とは、
「あるものやサービスを生み出した人に対して、
 その対価として支払われるべき利益を守るもの」でしょう。

社会にとって価値があるものを生み出しても、
それに見合った対価が入らないのであれば、
「真面目に何かを生み出すビジネス」
という仕組みが成り立たなくなります。

アメリカのように、
著作権収入を食い扶持のいくらかにしている国は、
大変な被害を被っています。

一説には、
中国市場に出回っているCD、DVD、
ソフトウェアなどのうち、
9割以上もが海賊版だといいます。

これでは売るほうも買う方も、
正規版を見つけるほうが困難なので、
普通に海賊版を購入してしまうでしょう。

また、「法律」や「真っ当なビジネス」を教えているはずの
清華大学や北京大学でさえ、
多くのコピー商品などの海賊版が目に付きます。
また、白タクはキャンパス内でも多くのさばっています。

これでは、「法を守ってまともなビジネスをする」など
自分たちが教えていることを
「キャンパス内ですら実践できない」と
言っているようなものですね。


←前回記事へ

2006年1月2日(月)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ