中国って、本当のところどうなの?

第123回
北京のお勧めミュージアム:首都博物館(新館)

北京の天安門広場に面する
国家博物館のあまりの「詰まらなさ」は
つとに有名です。

そんな北京の国営ミュージアムに、
これまでの流れとは趣が違う博物館が
2005年12月下旬にお目見えしました。

それは、首都博物館(新館)です。

首都博物館 新館
入館料:大人20元、子供・学生・老人10元

これまで、諸外国から来た人々にとって
北京でアートといえば、
コンテンポラリー・アートの798が常識でした。

しかし、この首都博物館(新館)の出現によって、
北京のアート・シーンにも温故知新の風が吹き始めています。

ロケーションは
地下鉄1号線の木地(Muxidi)駅と
南礼士路(Nanlishilu)駅の間に位置し、
それぞれの駅から徒歩5分程度の場所にあります。
試しに、それぞれの駅から歩き比べてみましたが、
やや木地の方が近いかもしれません。

正面入り口には、「首都博物館」の文字のそばに
「江沢民」の落款が見られます。

中国では書の脇に落款を入れるのが一般的だそうですが、
博物館の前にあえて政治家の書を置くあたり、
共産党のパワーと自己主張を感じさせなくもありません。

日本の博物館で、
「江戸東京博物館 小泉純一郎」とあれば、
「なんだかなぁ」という気がしますね。

北京市政府が123億元を投じて進められた
首都博物館(新館)のプロジェクト、
2001年12月に着工し、
4年後の2005年暮れに竣工し公開が始まりました。

設計は、フランスの総合設計事務所のAREPがあたっています。

地上5階・地下2の首都博物館(新館)は、
総床面積6万平方メートル以上を擁します。

閲覧順路は3.5キロにも及ぶといいますから、
少しうろうろしたりすると、
軽く5キロ以上は歩くことになるでしょう。
広い館内では、5千点以上の展示物が閲覧可能です。
ここには、お気に入りのスニーカーで行きましょう。

明日に続きます。


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2006年1月26日(木)

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