中国って、本当のところどうなの?

第148回
キャンパス・ツアー:清華大学 学生寮区

前回前々回と清華大学の中を見てきました。

さて、清華大学キャンパスの北側には、
中国人学生寮・留学生寮が林立する
学生寮区があります。

初めてここを訪れると、
「これが本当に全部寮なのか?!」
と驚くような光景です。




中国人学生の場合、男女の寮は別々であり、
基本は4人で一室をシェアしています。
稀に2人で一室という恵まれた学生もいますが、
大抵は4人で一室です。

また、各部屋にシャワー・トイレは無く、
共同のシャワー・トイレを利用しているのが
一般的な寮のつくりです。

友人の中国人学生の部屋を覗かせてもらいました。

この部屋は女子学生の部屋なのですが、
ご覧の通り、机の上にベッドがあるのです。

一部屋を4人でシェアしていますので、
入口を入ると部屋の両脇に2つずつ
こうした机・ベッド一体型の家具が並んでいます。

現在の大学生ぐらいの年頃の子達は、
1979年の一人っ子政策の実施以降に生まれており
大抵が一人っ子ですので、
大学寮で他の学生たちとの共同生活を通し、
「義理の兄妹」のような人間関係を
構築しているのでしょう。

女の子の部屋には「カッコイイ男性」のポスターが、
男の子の部屋には「可愛い女性」のポスターが
よく貼られています。

勤勉な清華大学の学生達とはいえ、
どこの国でも年頃の学生たちの
興味のあることは同じようですね。

学生寮区の南側には、
サッカー、テニス、バスケット・ボールなどの
競技場が広がります。

克己心旺盛な清華大学の中国人学生は、
勉強だけでなくスポーツも頑張る傾向があり、
文武両道を目指しているようです。

「一流の人間は、
勉強だけでなくスポーツもできなければいけない」

こうした気概が清華大学の中国人学生には見て取れます。

しかし、学内で生活の全て(衣食住)が完結できるため、
学外に出ることすら殆ど無く、
本の虫のように勉強はよくするものの、
現実の世界をよく知らない(世間知らずな)学生も
量産されてしまうという面もあるようです。


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2006年2月20日(月)

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