中国って、本当のところどうなの?

第161回
圓明園の静かな湖面

北京市中心から北西に行った海淀区に
圓明園 (Yuanmingyuan)はあります。

清華大学の東側、北京大学の北側に位置し、
世界遺産に指定されている頤和園と同様に
王朝の庭園・避暑地であった場所です。

この圓明園は、その名を冠する圓明園、
そして長春園と綺春園とを併せた3庭園の集合体です。
350ヘクタールの広大な敷地に、
100箇所にも及ぶ有名な景観を擁します。

圓明園
入園料:大人10元、学生5元
(共に西洋建築園は別料金:15元)

近隣にある頤和園は、
世界遺産に指定されているため、
各種旅行ツアーに組み込まれやすく
多くの観光客でいつも賑わっていますが、
こちらの圓明園は比較的閑散としています。

清朝時代の1707年に造園が始まり、
その後150年に渡って庭園の拡張は続き、
当時にして世界最大の皇室庭園となりました。

当時の庭園は、伝統的な中国スタイルの造園と
西洋建築を折衷したものであったといいます。

現在、小規模な建物や橋は残されていたり
再建されていますが、
王朝の庭園であったとは思えないほど、
大規模な建築は残っていません。

圓明園の中には、
広大な池はいくつもあるものの、
頤和園のような大規模な建築物が
残っていないのには理由があります。

実は、1860年10月に
イギリス・フランスの複合軍によって
圓明園の特徴的な建築群は
殆ど破壊されてしまったのでした。

明日に続きます。


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2006年3月5日(日)

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