第266回
北京の最先端ビジネス・エリア:国貿
経済発展のスピードに未だ衰えを見せない中国では、
上海や北京といった都市部を中心に
いまだに大きな街の再開発が行われています。
北京における開発の中心地として注目を浴びているのが
北京市の南東に位置する国貿(Guomao)地区です。
国貿には数年前からにょきにょきと
背の高いビルが建ち並ぶようになりましたが、
いまではすっかり経済開発区としての風格を称えています。
一昔前までは王府井(第37回)の辺りが
北京のビジネスやショッピングの中心地として
大きな関心を持たれていました。
しかし、ここのところ高級ブランド店の出店や
背の高いビルなどの建設は、
開発余地がほぼ無くなりつつある王府井から
国貿地区に移ったかのような感があります。
日進月歩とまでは言わないまでも、
隔月ほどのペースで国貿を訪れてみると、
街の様相が急速に変化しているのを感じられます。
雨後の筍のように、次から次に
背の高いビルの建設が急ピッチで進められているのです。
これだけのペースで背の高い建物を建て続けて
入居する法人や居住者は追いつくのだろうか
と心配にもなりますが、
やはり国貿地区の空室率はやや上昇しているようです。
それでも、2008年に控えた北京オリンピックなど
北京が中国の首都であり、重要な経済開発地区の
一つであることには変わりがありませんので、
この地区の不動産の賃料は、空室率や床面積の拡大を抑え、
依然として上昇傾向にあるようです。
明日は国貿エリアに林立する
世界の高級ブランド店の状況をみてみましょう。
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