中国って、本当のところどうなの?

第319回
日本人留学生紹介:AHさん

今回は土日慣例の人物紹介です。

※掲載写真は「HiQでの利用」のみ許可されています。
  無断でのご利用・転載はご遠慮ください。

<日本人留学生紹介:AHさん>

中国留学・北京事情・中国の大学-加藤嘉一

今回紹介差し上げるAHさんは、
2005年秋から2006年7月まで
中国文系の最高学府である北京大学に留学していました。

実は彼女、日本の私学のトップ・スクールの一つから
1年間だけという期間限定で北京にやってきていたのです。

整った顔立ちに170センチを超える長身、
文化・歴史・政治関係の知識も深く、
母国語の日本語は勿論のこと、
英語、中国語、韓国語に堪能なAHさん。
文字通り「才色兼備」といえる女性でしょう。
さらに、曾祖父が総理大臣というサラブレッドでもあります。

これまで、北京において数百人の日本人留学生と
顔を合わせる機会がありましたが、
知能レベル・海外経験の豊富さ・ポテンシャルの高さなど
どれも総じて非常に高く、将来が最も楽しみな
学生さんのうちの一人です。

さて、AHさんとの出会いは、
北京の好朋友じゃんすさん(第141回)の主催する
北京GREE会(第168回)の席でした。

ネットワーク上のコミュニティであるGREE会には、
いくつもの地域コミュニティが存在し、
実際に皆で集まって食事などをするオフ会では、
「北京に住んでいる、滞在している」という切り口だけで
学生から社会人まで様々な人との出会いが期待できます。

これまでの北京GREE会において、
何人もの素敵な人々との出会いに恵まれましたが、
こうしたきっかけを組織してくれているじゃんすさんは、
北京で最も有名な日本人の内の一人です。

2006年7月に日本に帰国したAHさん、
日本帰国前に何度か顔を合わせ、
1年間の中国留学の感想を聞いてみると、
とても面白い回答が返ってきました。

中国留学・北京事情・中国の大学-加藤嘉一

「Love and Hateな北京です」

1年間の留学期間中、
ルーム・メートである北大の中国人女子学生は
部屋の掟であった「男子禁制」を
あっさり破ってくれたそうです。

また部屋を解約する時には、
中国人の大家さんとデポジットの返金でもめ、
最終的には裁判所まで行かねばならない
という事態にまでなったそうです。

さらに、日本では当たり前のことでも
中国では事情が全く異なることもままあり、
1年間の留学期間中に、
心労が相当に溜まってしまったのでした。

しかし、いざ日本帰国という段になると、
空港へと向かう車の中で
1年間の留学期間中の様々な出来事を振り返っているうちに、
自然と涙がこぼれ、北京が愛しくなったそうです。

中国は、そういう摩訶不思議な魅力のある国です。

中国留学・北京事情・中国の大学-加藤嘉一

明日はいよいよ最終回です。


←前回記事へ

2006年10月1日(日)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ