元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第398回
長生きも芸のうち

絶倫”くん、“布袋”さんという愉快な仲間の大養生ならぬ、
50歳、60歳からの“色養生”について書いてきましたが、
少し真面目に、50歳からの大養生、
とくに仕事、生甲斐、お金の活かし方といったことについても
話を進めてみたいと思います。

知性アイデアセンターの社長の
小石原昭さんというジャーナリズムの大先輩の養生法については、
まえに触れたことがあります。
27歳にして総合雑誌「知性」の編集長になった異才ですが、
爾来、いまも政財界、医薬界、教育界、そしてマスコミ界で
八面六臂の活躍を続けておられます。
おまけに70代半ばにして顔艶ピカピカ。
大病を患ったことがないという人生養生の達人なのです。
そのひみつはというと、
次の3つの秘訣を貫いているからのように思います。

1.養生の合間に仕事をせよ
2.わがまま一杯、好奇心
3.イキのいいカネを使うべし

まさに「前向きな精神は前向きな肉体に宿る」を
70数年間実践してきた賜物なのですね。

その小石原さんは月刊誌「財界」で、
「悠々対談/この人の気分はいま」という
話題対談を連載したことがあり、
これは「僕らはそれでも生きていく!」(財界研究所)という
単行本にもなっています。
さまざまな豪快なるゲストが登場したのですが、
中でも、50歳からの大養生の達人名人たちを何人か
紹介させていただきたいと思います。

まずは、ゲストで登場した、
僕の主治医である帯津良一博士と語る
“心身コントロール論争”が
なかなか含蓄が深いので紹介しておきましょう。

帯津   今、自分の身体が何を欲しているかを重視し、
      食べたいものをしっかりと食べる。
      そうすると自然に旬の食材に絞られます。

小石原 僕は普段、食事時間ぎりぎりまで
      食べるものを決めていないで、
      食事の直前に、今、何を食べたいかを考え、
      突然、一年間食べていないトンカツが食べたくなったら、
      妥協しない(略)

まあ、小石原さんにしても、帯津医師にしても、
自分の体のコントロールが上手というか、
じつに心身バランスのとり方が巧みなんですね。
「長生きも芸のうち」と養生も楽しんでいるところが、
養生上手のヒケツのようなのです。


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2003年9月29日(月)

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