元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第749回
見直される「チベット医学」

まえに、僕のチベット学研究の先生とも言うべき、
チベット文化研究家の飯田泰也さんについて
紹介したことがありますが、
この夏は、ネパール、シッキム、
四川省、西チベットと調査活動をしていたのですが、
チベットのラサからメールが来ました。

「関根様 ご無沙汰しております。
 ネパール、シッキム、
 四川省、西チベットの調査を行い、
 『風の旅行社』のガイドの仕事を続けております。
 さて、春に札幌で行った、
 ギャツォさん(ネパールのチベット医学の医師)の
 講演集をまとめてみましたので送ります。
 また先日、チベット文化研究所に頼まれて書いた
 雲南省の桃源郷・シャングリラの案内記事も添付いたします。
 10月に雲南省でお会いできることを願っております。
 ご笑覧ください。取り急ぎ 飯田泰也」

飯田さんとは、
10月に雲南省の奥地にある
最後の桃源郷といわれる
梅里雪山(6740m)の山麓まで行く
約束をしてあるのですが、
かなりの高地で現地に着くには
3日ほど歩いていかなければならないので、
ちょっと体力的に手ごわいところがあり、
まだ決めかねているわけです。

それはともあれ、
飯田さんからのメールに添付された、
チベット医学の医師の話は、
これからの難病治療に
なかなか示唆的なものを秘めていると思いますので、
少し抜粋、紹介させてもらいたいと思います。

このコラムでもお馴染み、
僕の主治医でホリスティック治療の権威である帯津良一医師は
「ガン治療は心、体、いのちを見ることが大切だ」と説き、
また治療現場で多くの患者を救っているわけですが、
いまガン患者に期待される治療とは、
手術や化学薬療法にこだわるものではありません。
西洋医学のよいところと、
東洋医学のよいところを上手く組み合わせた
心身全体を診る治療が待たれているわけです。

しかし、その東洋医学も、
いわゆる漢方薬や鍼灸治療、気功が、
最近、日本では盛んにもてはやされていますが、
現実にはどうでしょうか?
患者の「心」の領分を扱う医師が
どんどん減っているのが現状でしょう。
というわけで、
残されたホリスティック医学のひとつとして、
注目を集めているのがチベット医学ではないか?
もちろん、僕自身もそう考えて、
飯田さんの友人である、
チベット医学の権威・アムチ・ギャツォさんの講演を
なんどか聞きに行ったことがあります。


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