礼儀正しい人が出世します-西出 博子

西出博子さんが伝える一目置かれるマナー術

第19回
言葉を大切にする人は『人』『物』までも大切にする

前号の最後で、「出世する人は、
人様に無礼なことはしない、言わない」とお伝えをしました。
近年問題となっている○○ハラスメント。
人様に無礼なことをするは、
セクシャルハラスメントになるかもしれません。
また、人様に無礼なことを言うのは、
パワーハラスメントや
セクシャルハラスメントになる可能性があります。

このように、「こんなこと当然だろ」と思っていることを、
ついつい、私たちは軽視し、自分ではしない、するはずもない、
と思っていることをしてしまうときがあります。
そして、結果的に、それは道から外れることとなり、
人生を狂わせる原因になります。
このような意味でも、
相手の立場にたつマナーは大変重要なことなのです。

言葉遣いを意識している人、言葉を大切に用いる人は、
『人』のことも大切にする人です。
言葉を大切にする人は『物』も大事に扱う人です。
ですから、言葉、話し方、会話の仕方が穏やかで美しく品があり、
正しい敬語を用いてコミュニケーションをとる人の廻りには、
人が集まります。

社長や管理職の方の言葉遣いを聞けば、
その人が社員やスタッフたちを
大切にする人かどうかも見えてきます。

本連載の第16回目でお伝えをしましたコミュニケーションの仕方。
ある管理職は、相手に対して、
「この内容はクライアントからの構成案に整合していません」と、
いきなり否定から入りました。
これを否定のネガティブコミュニケーションと言います。
だからこそ、その影響を受ける相手の気分が
マイナスになってしまうのです。

一方、他の管理職は
「お疲れのところ、ご執筆ありがとうございました」
とまずは、お礼から。
そして、「大変だったとお察しいたします」と
相手への共感キーワードを伝え、
「内容は、クライアントからの構成案にマッチしており、
大変宜しいと存じます」と、
相手を肯定するところからスタートしています。

そうすると、相手の心の扉が開き、
その後、否定的な内容や忠告をされても、
相手に対して心をひらいているので、
素直に聞き入れる可能性が高くなります。
「ただ、申し訳ないことに、1点。
赤字の箇所はクライアントのご要望と、
整合性がとれにくい感がいたします。
この箇所のみ、再検討いただくことは可能でしょうか」。
言われた私は素直に修正をしました。


※「敬語の基本」プレゼント応募をされた皆様へ

今回の新著プレゼントは西出さんの
hiQでの初プレゼント企画を記念いたしまして、
西出さんのご好意により、
応募された皆様「全員が当選」となりました。
おめでとうございます!

サイン入り書籍の発送は
西出さんの会社(ウイズ・リミテッドさん)よりお送りいたしますので、
到着まで、1、2週間お待ち下さいませ。


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2008年12月2日(火)

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