|    第44回 
          その場の空気をよむ 
         皆さん、こんにちは。 
          昨日は休日でしたが、 
          いかがお過ごしになりましたでしょうか? 
        私はフジテレビの湾岸スタジオにて、 
          某番組に出演のための収録がありました。 
        企画内容にマッチさせるために、和服にて出演。 
          昨日は建国記念日ということもあり、 
          その日に和のこころと 
          身だしなみの大切さと素敵さをあらためて感じました。 
        さて、本日は読者の方より頂戴した質問についてお応えいたします。 
          第34回目でお話をいたしました、 
          お店でのカップルの話についてです。 
          この話をうけて、カップルのいずれかは 
          耳が不自由な方であったのではないだろうか?と想像なさり、 
          ご質問を頂戴いたしました。ありがとうございます。 
        質問1:もし、このカップルが耳の悪い方達だったと仮定し、 
          愉しさでついつい声が大きくなってしまった場合でも、 
          やはり喫茶店で声の大きいことはマナー違反でしょうか。 
        回答:いいえ。マナー違反ではありません。 
        質問2:たとえ健常のカップルだったとしても 
          私は怒鳴り合う等、耳を塞ぐほどの大声で無いので有れば、 
          やはり喫茶店では 
          自習組が我慢することが正解のような気がして成らないのですが、 
          マナーとは多数決なのでしょうか。 
        回答:マナーは多数決で決まるものではありません。 
          人の感じ方、捉え方は千差万別です。 
          だからこそ、マナーは奥深いと思います。 
        ただし、私はマナーとはその人の生き方、 
          生き様が表現されるものと思っています。 
          『KY』という言葉も生まれたように、 
          最近は自己中心的な人が多く、 
          周囲を見渡す気配りに欠けた人が多くなってきた、 
          という意味では、周囲を見渡し察する気配りをするのが、 
          人として大切な“こころ”ではないか、と思います。 
        自分の人生において、ほんの少しでも他人のことを思いやったり、 
          気配りをすることをするか、しないか。 
          豊かな人生とは、お金も大切かもしれませんが、 
          決してそれだけではありません。 
        研修や講演を行っていると、 
          耳や目が不自由な方もご参加下さいます。 
          私は彼らと接する中で、 
          皆さんが大変素晴らしいマナー人であること 
          を私は存じております。 
          そのような方々と日々、接する機会があるため、 
          弊社の名刺は全員点字付きです。 
        耳の不自由な方のためには、 
          研修進行と同時にその場で言ったことを 
          文字に打ち出すことなども行っています。 
          彼らは、己を知り、周囲に気配りをします。 
          だからこそ、そこには、こころ温まるマナーが生まれ、 
          互いのこころが微笑み合いながら、 
          コミュニケーションが進行します。 
        僭越ながら、私が例として挙げたカップルは、 
          耳が不自由な方々ではありませんでした。 
        しかし、このように皆さんが少しでも 
          “マナー”に関心をもって下さり、 
          意識を行って下さることを大変嬉しく思います。 
          ありがとうございました。  |