「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第183回
ロシア料理店にリベンジ

茗荷谷は湯立坂下にあるロシア料理店「ソーニヤ」。
つい先日の日曜に予約ナシで訪れ、席を確保できず、
そのままディナー難民になってしまったことの
顛末はこのコラムでも紹介した。(第168回参照)

その後まもなく、読者のkkさんから便りが届き、
ご親切にも、湯立坂・播磨坂界隈の
レストラン・ガイダンスをしていただいた。
ロシアンの「ソーニヤ」に限らず、
スパニッシュの「ラ・カンパーナ」、
イタリアンの「タベルネッタ・アグレスト」に
「タンタローバ」も予約は必須とのご指摘。
貴重なアドバイスに従い、
あちこちに予約の電話を入れている。

播磨坂の桜が散っているかもしれない3月末に
イチ推しとおっしゃる「タンタローバ」、
4月初めには上昇基調にあるという
「ラ・カンパーナ」に行く予定。
今から楽しみにしている。

くだんの「ソーニヤ」にはさっそく
予約を入れてリベンジを果たしてきた。
実はこの店、以前は東急池上線長原駅に近い
上池台の環状七号線沿いにあった。
今から5年ほど前になろうか、
たまたま池上線沿線の飲食店をしらみつぶしに
リサーチしていて偶然に見つけた。
オフタイムだったのか、店は開いてなかったが、
佇まいからロシア人の女性が営む家庭的な
料理店なのかなぁ、と想像したのだった。

今回おジャマしてみて、女性は女性でも
日本人女性が料理長と確認した次第だ。
キリン一番搾りで、ザクースカ(冷前菜)を味わう。
ザクースカはウォッカとの相性がベストだが、
すでにグルジア産赤ワインの
ムクザニを1本抜いてもらってある。
ウォッカにワインでは胃に負担をかけすぎる。

酢でマリネしたセリョートカ(鰊)とケター(鮭)は
ザクースカの定番で、ロシア人の大好物。
ロシア漬け(ピクルス)にはあまり特徴がない。
ボルシチは浅草の「マノス」のほうが上かな。
ライ麦パンにはバターを塗ったと言うより、
分厚い切り身が乗っかっている。
彼の国の人はバター好きだからね。

ワインに合わせて注文したグルジアの
名物料理・シャシリクで大失敗を犯した。
本来この料理は羊肉の串焼きなのだが、
残念ながら「ソーニヤ」では牛肉だったのだ。
そんなこととは夢にも知らぬ愚かなJ.C.、
運ばれ来たる肉塊を前に目が点になる。
そりゃあないよ!セニョーラ!と思わず
キッチンの女主人を振り返りそうになりつつ
メニューをよくよく見れば、
黒毛和牛ロース肉のカテゴリーに含まれていた。

ホンモノのシャシリクが食べたかったのに、、、
未練心を残しながらも、黒毛和牛を平らげてお勘定。
その後は茗荷谷駅にほど近いバー「無縫庵」へ直行。
店の存在は前述のkkさんに教えていただいた。
オススメに従い、チーフバーテンダーの
女性オーナーとも言葉を交わしてきましたよ。
この場を借りてkkさんに感謝いたします。

 
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2007年3月14日(水)

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