「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第452回
語るにオチた 友里征耶!

誰かれと見さかいなく咬みつくので
薄髪(はくはつ)の吸血鬼の異名をとる
友里征耶が相も変わらず、かまびすしい。
このタイプの生き物は常に騒いでいないと
生きていけぬもので、泳ぐのをやめた途端に
窒息してしまうマグロのようなものだ。

このコラムの読者からは
あの手の人種とまともにやり合うと
品性が毒されるからあまり関わりなさんな、
という親切な忠告が多数寄せられている。
「悪貨は良貨を駆逐する」
グレシャムの法則は21世紀にもあてはまる。

それでも、最近の「友里ブログ」は目に余る、
あそこまで言わせておいてよいものか?
という懸念の声をたびたび聞くようになり、
気がすすまぬままに重い腰を上げることにした。

かくして「J.C.桃太郎」は鬼が島へと向かう。
引き連れる供は一匹としていない。
まっ、あの程度の小粒な鬼に助太刀は無用だ。
もっともちょいと懲らしめてやればじゅうぶんで
首をはねて成敗するつもりはないから
軽い気持ちで出掛けてみたい。

ここ数週間というもの、J.C.は小鬼によって
「化学調味料大好き人間」のラベルを
貼られてしまっているようだ。
祐天寺の「忠弥」なるもつ焼き専門店を
当コラムでも紹介したのだが(第381回参照)、
それを見た小鬼があわてて出掛けて行き、
振り掛けられた白い粉に面食らい、
薄い髪を白く染めてスゴスゴと帰って来たという
シャレにもならないお粗末なおハナシ。

J.C.は以前から何度も言うように
廉価な食べものに多少の化調が使われるのは
致し方のないことだと割り切っている。
庶民の味方のもつ焼きやもつ煮込みを
京料理と同じ土俵の上に乗せても意味がない。
安価な食べものでも、例えばラーメンなら
化調を使わぬ店がいくらでもあるが
タンメンとなると、なかなかそうはいかないものなのだ。

第一、「忠弥」のもつ煮込みはそれほどまでに
化調を感じさせるものではけっしてない。
読者の方々にもぜひ訪れてもらい、判断していただきたい。
「友里小鬼」は白い粉を盛んに掛けていたと
目で見たことを吹聴しているだけで
実際にその粉が化調100%なのか検証もしていなければ、
食べてみてどんな味だったのかの評言もあいまいだ。
要するに舌ではなく、目で見たことしか語っていない。
もっとも「鮨 水谷」のしょっぱい酢めしが気に入りの
あの鈍感な味覚では、味の批評は土台ムリ。

極め付きは自宅で食べる刺身には
チューブのわさびを愛用していると
臆面もなく語るのだから、開いた口がふさがらない。
語るにオチるとはまさにこのことで
チューブわさびにどれほど大量の化学調味料が
投入されているのか、まったくご存知ないらしい。

これでは朝青龍が礼儀作法の訓話をするようなもので
一体誰が耳を傾けるというのだろうか。
バカバカしくって、やってられませんよ、ジッサイ。
厚顔無恥なる小鬼の強烈な肩透かしに、哀れJ.C.、
もんどり打って黒房下に転げ落ちるのだった。

 
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2008年3月26日(水)

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