「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第1004回
たそがれのリトルイタリー(その1)
=れすとらん しったかぶり=
あのころのニューヨークシリーズ(5)

南アW杯日本代表のメンバーが決まった。
この選出に対してとやかく言っても始まらない。
今は選手たちを素直に祝福したいだけだ。
おめでとう、エヴリィバディ!

さて、本当に久しぶりにニューヨークシリーズいきます。
1990年代に読売アメリカ金曜版に連載していた
「J.C.オカザワの れすとらん しったかぶり」から
抜粋してお送りするものだが
何を今さらそんな古い記事をと思われる方もおられよう。
9.11の悲劇に見舞われる以前、
平和だったニューヨークのダイニングシーンの息吹を
少しでも伝えられればとの願いをこめたのだ。

前回は2008年11月24日だった(第624回参照)から
実に1年半ぶりである。
W杯つながりで思い出したのだ。
そのときも偶然、前フリがサッカーがらみで
冒頭部分を引用すると、

昨日の未明に行われた
WC南アフリカ大会アジア地区最終予選の
日本VSカタールをライブでご覧になった方は
久しぶりに溜飲を下げられたことと思う。
試合開始直後の15分間は
フラストレーションがたまるイヤな滑り出しだったが
まさか、あのような展開になるとは思ってもみなかった。
日本の蹴球史において、まれにみるうれしい誤算である

と、こんな塩梅だ。
今日、紹介する“あのころのニューヨークシリーズ”も
実はW杯にまつわっているのである。
まずはご覧くだされ。

ロベルト・バッジオの蹴ったボールが
クロスバーの上を越えた瞬間に
イタリア代表の熱い夏は終わり、
冬のブラジルは歓喜に包まれた。
守って守って守り抜くイタリアに
攻めても攻めてもゴールを割れないブラジル。
観ているものには凡戦に映るが
傷だらけのイタリアが強豪ブラジルを迎え撃つには
あの戦法しかないのだ。

ゲームは延長に入って俄然、攻守の切り替えが速くなり、
TVの画面から目が離せなくなる。
しかし選手たちはすでに疲労困憊、
軸足の踏ん張りが利かないから
シュートがことごとく流れてしまう。
結局、W杯史上初の決勝戦でのPK戦。
この決着のつけ方に不満は残るものの、
両雄の健闘にはいささかも水を差すものではない。

ゲームのあと、リトルイタリーに出掛けた。
さすがに街も意気消沈でこの1ヶ月間、
往時の活気を取り戻したこの街もまた寂しくなるのだろうか。
客が離れてしまうのは店舗数のわりに
おいしい店が少ないせいもあるだろう。

そこで今回は強力な2軒を紹介したい。
これがこの街のツートップと断言しても過言ではない。
ブラジル代表でいえばロマーリオとベベートに匹敵だ。

と、ここで小休止。
これは日本が初出場をはたしたフランス大会の4年前、
1994年アメリカ大会でのことだ。
このときJ.C.もイタリア―ノルウェー戦を観に行った。
これがまたなんとも情けない試合だったのだが
詳細はまた明日、お伝えしよう。
そんなことより本文自体が終わっちゃいないから
すべては明日ということで・・・。

           =つづく=

 
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2010年5月11日(火)

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