「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第1093回
再びリトルコリアへ

常磐線・三河島駅は隠れたコリアンタウンである。
べつに住民たちは隠しているつもりはなかろうが
用のない東京都民や千葉県民が来ることのない町につき、
傍目には隠れているように映るわけだ。
つい先日、三河島のコリア料理店「九里味」については
このコラムでも紹介した(第1008回参照)。
三河島で食事をしたのはそれが初めての体験、
今度来るのはいつのことやら、しばらくはあるまい。
そんな気がしていた。

ところがひょんなことから三河島再訪が実現した。
当コラムの読者にN野K雄サンという御仁がいる。
「少年ジャンプ」に連載された「キン肉マン」に
実名で登場したキャラクターなので
「ああ、あの人か!」――うなずく方も少なくなかろう。
そのN野サンのお声掛かりで一夜、
三河島で飲む機会が生まれたのである。

何でも最近、ご母堂が三河島の病院に
入院されているとかでたびたびこの地を訪れ、
なじみの料理屋ができたとのこと。
その店にご案内をお願いしたワケだ。
当夜のメンバーはやはりコラム読者のW辺サン。
そしてW辺サンのたっての願いが紅一点、
もしくは二点の調達だったため、
J.C.の友人のIアサンと彼女のママトモのM泉サンに
ご登場を願った次第なのである。
Iアサンは当コラムにもたびたび登場するハーピスト。
M泉サンは初登場ながら、その美貌から仲間うちでは
アイドル的存在にして天然キャラの持ち主である。

女性2人にとっては初めて降りる三河島駅。
改札に集合した5人は5分ほど歩いて「山田屋」に到着。
王子の名店「山田屋」を連想させ、
コリアンらしからぬ店名である。

焼肉が中心につき、サッポロ黒ラベルの生をガンガン、
韓流どぶろくのマッコリをそこそこやっつける。
いただきモノは下記の通り。
 コブクロ刺し・レバー刺し・塩もつ煮込み
 キムチ盛合わせ・ナムル盛合わせ
 焼肉――タン塩・ロース・カルビ・ホッペ・
       テッチャン・ミックスホルモン

例によって赤字が花丸ジルシである。

実はこの夜初めて「キン肉マン」におけるN野サンの役柄が
カミングアウトされたものだから、座は大いに盛り上がった。
かと思えば、W辺サンとM泉サンが
都立高の同じ第92群に属する赤城台高校と
文京高校の出身者で、しかも同期生であることが発覚。
抽選次第では同じ学窓に学んでいたかもしれないのだ。
その2人が四十有余年の時を超えて相まみえたことになる。
世の中はこんなにも狭いものなのですなァ。

そんなこんなで過ごした楽しい夜。
このままお開きになるワケがない。
隣り駅の日暮里に移動して、角打ちめぐりの際に
発掘しておいた「中村屋丸康酒店」で立ち飲み二次会だ。
ここは角打ちとバーの折衷版といった感じで
万人にオススメできる優良店。
格安の芋焼酎でホロ酔いとなり、運動不足の折も折、
みんなと別れてから家まで歩いて帰っちゃいました。


【本日の店舗紹介】その1
「山田屋」
 東京都荒川区東日暮里3-18-10
 03-3807-6787

【本日の店舗紹介】その2
「中村屋丸康酒店」
東京都荒川区西日暮里2-26-5
 03-3891-5940

 
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2010年9月13日(月)

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