第386回
「中国不動産投資サービス業」

しかし、私、思うに、中国の不動産には、
日本の不動産にはないリスクが隠れています。

まず、土地は国家のものですので、
中国の不動産は「借地権付き建物」である事、
「借地権付き建物」という事は、
不動産価格に占める建物の価値が大きいにも関わらず、
欠陥住宅が多く、
数年するとボロボロになってしまう物件もある事、
入居者の要望に合わせて
家具を買い揃えなければならない事、
家の備品が壊れると
修理しなければならない事、などなど。

第270回 「業主」はつらいよ
第271回 中国不動産株を買う方が楽かも...
でもお話しましたが、中国で大家をやるのは大変です。

信頼できるデベロッパーの選別、不動産の鑑定、
内装工事、入居者の募集、家具の購買、
クレームの処理、備品の修理、家賃の回収、
税金の支払い、家賃や売却代金の海外への送金などなど、
面倒な事を全てきちんとこなしてくれる
現地の会社が見つからない限り、
いくら「人民元の切り上げ」が確実視されていようと、
私は日本から中国の不動産へ投資する事はお薦めしません。

逆に言えば、そういう面倒な事を
全て請け負う会社を中国で作れば、
需要はたくさんある、という事です。

1つ1つの仕事は、面倒な割には
いくらもお金を取れないものばかりなのですが、
中国不動産投資の最初から最後まで全てを請け負う、
一条龍服務(いーてゃおろんふーうー、一貫サービス)
にする事によって、
合計ではそれなりの利益が出る様になると思われますし、
お客さんにとっても、窓口が1つですので、
非常にありがたいのではないでしょうか。

どうでしょう!この「中国不動産投資サービス業」!
実際やってみると、面倒な問題が続出して、
ものすごく大変かもしれませんが...。


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