中国古陶磁器 そのロマンを求めて-天青庵

単なる美術品ではございません

第87回
小休止

前回の小休止では、中国株投資において
一般投資家が比較的利益を出し易い方法を
この時期にもう一度じっくりと考えていきたいと述べました。

すでに数年前から比べると
相当騰がってしまった感の強い中国株ですが、
まだまだ投資チャンスはあると思います。

しかし03年以前に中国株投資を始めるのと、
現在始めるのではやはり事情は随分変化しています。

人民元高、溜まった外貨準備高、
資源高とインフレ、急速な国際化など・・

そういう時代の流れに対応して、
考え方を少し変えていく必要があると思いますが、
「優良大型企業また成長企業への長期投資」が
一番賢明な投資手法だという基本的姿勢には
今も昔も違いはありません。

ただし、時代の流れはどんどん早く複雑になっていますので、
長期的な投資を考える上でも
少し工夫が必要になってきている事も事実です。

一番考え方を変えていかなければならないのは、
大型H株に代表されるような国有企業に対しての投資でしょう。

今までは『猫も杓子も大型H株』で良かったのですが、
今後は選別と取捨が必要となってくると思います。

すでに昨年来、簡単に
大幅増益・増配を達成できる企業が目に見えて減ってきました。

今までのように時価総額上位の大型H株銘柄が
数年で5倍にも10倍にもなるような時代は
過ぎ去ったと見て良いと思います。

ここ5年で10倍になった大型国有企業の株はいくらでもあります。

しかしここから5年でまた10倍、
つまり10年で100倍の時価総額になる企業が
いくつも出現する事は論理的にも考えにくいのではないでしょうか?


そして更に多くの大型国有企業においても、
その利益が遅くともここ数年で完全に一度頭打ちになってしまう
という現象が見られると私は見ています。

とすれば、H株指数をそのまま買うような投資法では
これまでのような大きなリターンは
得られないのではないでしょうか。
今後10年ぐらいの中国は、
伸び続けられる産業と斜陽化していく産業が
そろそろ明確に線引きされていく時代に
突入していくような気がいたします。

では、どのように投資すれば良いのでしょうか?

その具体的な投資手法については、次回の小休止において、
3D動画を交えながら詳しく解説したいと思います。

 
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2008年4月30日(水)

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