中国古陶磁器 そのロマンを求めて-天青庵

単なる美術品ではございません

第89回
小休止(リターンズ)

『最近、小休止がやたら多くないか?』
という声が聞こえてきそうですが、今回も中国株の話です。

前回の小休止において
「この先数年間の中国株投資を考える上で、
一番大切な事は大型国有企業の選択と取捨だ」と述べました。

「この数年で投資に値する大型国有企業と
そうでない国有企業の線引きが明確になる」とも申し上げました。

しかし、口では簡単に言えても、
実際に企業を選択していくのは容易な事ではありません
でも、何とか頑張ってやっていきましよう。

大型企業を選別する際にも、
漠然と長期的な事を考えるのではなく、
ここ1年または2年ぐらいの情勢だけに絞って判断して、
利益をあげやすい業種や、
業績が復活しそうな業種などに投資するという方法が実践的です。

つまり、しっかりとしたテーマを決めて、企業を選択する訳です。
勿論、そのテーマは企業の増益に繋がる事が必須です。

国策、為替、国際的な流れなどから判断して、まずテーマを絞り、
そのテーマで業績が伸びそうな企業を探します。
また逆にその流れに沿ってない業種は
どんどん取り残されていく訳ですから、投資対象から外します。

漠然とした意識で
長期保有を目的に株を購入した投資家が失敗する訳は、
保有の理由付けが薄いので
長期と言いながらも少し株価が低迷すると
短期投資家を自称する人よりも早く売ってしまう事、
そしてそれを繰り返してしまう事でしょう。
その失敗をしない為にも、1年とか2年程度、
周りの環境と業績の伸びがある程度見える範疇において
投資するのです。

大体商売と名のつくもの、
儲かって儲かって仕方ない時期もありますが、
そんなに簡単に何期も大幅な増益は続かないものです。

ですので、大幅な増益が続き、
企業が乗りに乗っている時期(1〜3年ぐらい)だけに
上手くターゲットを絞って投資できれば、
その投資は大きな成功を齎すでしょう。

この投資法では一つの銘柄で4倍を目指すのではなく、
2倍を2回続ける事を目指します。

では、現実的な投資とは別に
漠然とした中国株への夢としての部分は
どうすれば良いのでしょうか?
私はこれも捨て切れません。
私はすでに数年前からこれを実践しています。
が、小額ながらでも売らずに
ずっと保有する時価総額の小さな株を増やし続けるのです。

そういう夢的な株を買う事とは別に、
今までは全て売り切ってきた株を
ここ2、3年は少しだけでも残すようにしました。

この夢的株の部分でのトータルは一応プラスですが、
通常の株取引の実績よりは儲かっていません。

しかし、10年後蓋を開けてみれば
夢のようなとんでもない事が起こっている可能性に賭けてみたい
気持ちも捨て切れません。

現実的に10年20年の長い期間株を保有し続ける為には
このような方法を取るしかないのです。

長々とつまらない理屈を捏ねてきましたが、
結論を言えば「一般個人が比較的利益を出し易い投資手法」とは、
メジャー企業へのテーマを絞った
中長期売買(1〜3年)を中心として、
時価総額がまだ小さく有望そうな企業の株を
少しずつ集めて楽しみもプラスするというような方法です。

更に簡単に言えば
「大型株ほど投資期間を限定し、且つ投資金額を大きく」
「小型株ほど完全長期保有且つ投資金額は控えめに」

と言うことです。

この逆をやっている人も結構多いのではないでしょうか?

「私には特別の知識や情報収集能力がある」
と自負されている方以外の一般投資家にとって、
こういった手法が比較的儲け易いのではないかと私は思います。

 
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2008年5月5日(月)

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