中国古陶磁器 そのロマンを求めて-天青庵

単なる美術品ではございません

第229回
ハイハイ天さん、天さんデス(逆バージョン)

以前、第214回目のコラム
「逆に私の持ち物を鑑定して欲しい」とお願いした所、
ありがたい事にご丁寧に返事を下さった方がおられました。

今回はそれを紹介すると共に、
さらに厚かましくハイ天(逆バージョン)を
もう一品お願いしたいと存じます。

前回ハイ天(逆バージョン) 私の依頼品

○ハイ天(逆バージョン) 鑑定結果

さて、コラムに載せられました、
金属製の水差しの件でメールいたします。

実は、ある中国史研究家に話を聞いてみました。

先ず年代ですが、
表面をこすって銀色が見えたということ
であれば、どんなに古くても
漢時代以前の物ではないそうです。 

それは、秦までの時代には、
食物が一番貴重だったため、
役人の給料も米などで払われていて、
金銀の価値は認められていなかったそうです。

ですから本当に古い(研究家の方にとってですが、)
水差しなどは、全て銅で作られているそうです。

ところが、漢の時代に入ると、
金貨銀貨が使用されるようになりました。

そういう事から、中国における金銀の装飾品は、
漢代以降に作られたと考えられているそうです。

お持ちの物が本物の銀であれば、
なおさら上記のことが言えると話しておられました。

本銀についても聞いてみました。
これは本当の銀という意味ですが、
その横には、四角の中に「継」という
中国の文字が描かれています。
もしこれが職人の刻印として使われていたのなら、
銀製の物ですよという証明のための印ではないか?
ということでした。

一番気になる値段ですが、
「ちなみに、値段の方はどのくらいなものでしょうか?」
と聞けるような雰囲気ではなかったので聞けませんでした。

○結論

今後、売り物の底を削る行為だけはやめて下さい。


※今回のハイ天(逆バージョン) 依頼品

中国の骨董市場に転がっていました
 
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2009年3月27日(金)

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