横山典生  新米のベトナムビジネス物語

ベトナムの証券会社で
唯一最初の日本人社長です

第42回
ベトナム取引ルールの再考・3

第2セッションは、9時から10時15分までです。
このセッションは、日本のザラ場方式と同じと思ってください。
えっ、ザラ場方式ってなに?
わからない方は証券用語として調べてくださいね。
このセッションは、価格、時間優先の原則に従って
約定がマッチングしていきます。

第3セッションは、10時15分〜10時30分です。
第1セッションのように、再び、取引量、価格、時間優先で、
今度は終値を決定していきます。
第1セッションのATO注文と同様な、ATC注文
(At The Closing=成行注文で指値注文より優先されます)
があります。

ハノイ取引所の値幅制限は、
前日の加重平均価格の上下7%でしたが、
ホーチミン取引所は、前日の終値の上下5%です。
翌日の指値注文の上下限は
この終値を基準として間単に計算できますね。

ホーチン取引所では、ハノイ取引所と違って、
相対取引時間を明確に分けています。
10時30分〜11時までで、20,000株以上の大口取引を
この時間帯で処理しています。
よって、通常取引で20,000株以上の注文を
1回で出すことが出来ませんので、
19,990株と10株の2つの注文にして発注するなどの
工夫をしています。

その他、両取引所では、
売買単位や、刻み値について違いがありますので、
コラム第33回の表を十分見比べてください。

取引所のマッチングについては簡易な表現をして
ご説明に心がけましたが、
あまり馴染みのない表現もありお詫びします。

また、ベトナムのインフラ面を中心にして、
システムトラブル、急な停電や、
社員の質や気質
(バイク通勤で大雨の際には平気で遅刻したりします)等、
私どもの問題で注文がうまく執行されない場合も
まだ可能性としてあります。
緊急時プランなども充実させておりますが、
まだ、小学生の低学年レベルかもしれませんので、
よもやの場合は、ご相談のうえ対応させていただきますので、
ご理解を賜りたいと思います。

さて来週からは、前前回にご紹介しました
例のアナリストと一緒の珍道中になりそうです。


←前回記事へ

2009年11月7日(土)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ