中国古陶磁器 そのロマンを求めて-天青庵

単なる美術品ではございません

第135回
中国古陶磁器学科 夏季テスト 解答

<先週の水曜日に行ったテストの解答です>

問1
 これまで、たくさんのハイ天への鑑定依頼がありましたが、
天青庵が一番鑑定しにくかった品はなんでしょうか?

「森進一か犬か?」の鑑定


問2 これまで、たくさんのハイ天への鑑定依頼がありましたが、
一番高価だと思われる品、
また安価だと思われる品はどれでしょうか??

高価 漢時代の灰釉の壷 12万円
安価 アトランティスの古銭 143円


問3 明王朝のそれぞれの官窯の作品において、
その時代時代で特に評価の高かった
陶磁器の名称を下から選びなさい。

1 洪武時代→A / 2 永楽時代→ C / 3 宣徳時代→ E
4 成化時代→F / 5 嘉靖時代→D / 6 万暦時代→ B

[ A 釉裏紅 B 青花五彩(赤絵)
C 白磁 D 金襴手 E 青花 F 豆彩 ]


問4 明時代の後期には、
たくさんの中国陶磁器が日本へ輸出されるようになりました。
では、当時中国から輸入された中国製陶磁器とは
どんなものだったでしょうか?
できるだけ詳細に述べなさい。

古染付けと呼ばれる粗雑な造りの青花磁器、
古赤絵と呼ばれる民窯で焼かれた色絵磁器、
七官青磁と呼ばれる龍泉窯で焼かれた青磁など


問5 では、明時代後期に陶磁器輸出が
活発になった原因を一つ述べなさい。

内政の悪化で景徳鎮官窯や国内向けの注文が減少したり
一時期途絶えたりした為、
陶工達は生活の為に輸出製品の開拓に力を入れた。


問6 明時代、皇帝直属の窯である「官窯」以外で、
栄えていた窯の名前を3つ以上答え、
更にそこで生産されていた陶磁器の種類や特徴を述べなさい。

磁州窯 一般の人が使える生活陶磁器 とにかく様々なデザインがある
龍泉窯 青磁だけを焼いた窯
徳化窯 仏事に使う白磁を主に焼いた窯


問7 明時代は漢民族の王朝でしたが、
明を滅ぼした清王朝は何民族の国家だったでしょうか?

満州族


問8 ハイ天の動物鑑定シリーズに出てきた動物の中で、
中国において食される動物は何か答えなさい。

BEARS & DOGS


問9 天青庵の「お気に入りの一品」のコーナーで
実は天青庵が全く気に入ってない品が一つだけあります。
それは何でしょうか?

清朝祭紅盤
[理由] 値動きだけに飛びつき、品物に惚れて買った訳じゃないから


問10 下記の説明文は、中国の代表的磁器である
「青花磁器」の焼成過程です。
空いている部分に下欄から言葉を選んで入れなさい。

高品質の青花磁器を焼く為にまず大切なのは、磁土の選定です。
元時代以来、皇帝直属の窯が置かれた[ 景徳鎮 ]の近くには
[ 高嶺山 ]という山があり、
そこで採れる[ カオリン ]という磁土は磁器を作るにおいて、
最高の品質を持っていました。

その[ カオリン ]と呼ばれる磁土があったからこそ、
真っ白で潤いのあるすばらしい白磁の焼成が可能になりました。
そして、その白磁に青色で文様を書き入れたのが青花磁器です。

青花磁器の青の発色の元となっているは鉱物の[ コバルト ]です。
ただし[ コバルト ]を用いて文様を描き、
それを焼き付ければ青い色に発色するわけではありません。
[ コバルト ]を用いて焼き物の素地に文様を書き込み、
その上に透明の[ 長石釉 ]を掛けて
[ 還元 ]焼成で焼き上げる事が大切です。
この時、窯の焼成温度は[ 1300度 ]に達します。

 
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2008年8月20日(水)

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